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アロマ新ブランド設立物語 Part 1

〜 設立準備段階の舞台裏 〜


準備のプロセス − ルポ


ところがどっこい、人生そんなに甘くはありません。考えれば考えるほど、そして現実に動き出すほどに、数々の解決しなければならない問題が山積みされていることに気付きます。自分でどうにかなることはひたすら頑張ればいいとして、誰かの協力を得なければどうにもならないこと、もしかしたら誰の協力も得られないかもしれないこと、などなど。

ここで、新ブランド設立に際して、どんな問題をどんなふうに解決してきたのかを、赤裸々に綴ってみましょう。




★商品検討 〜信頼できるサプライヤー探しは難しい

まずは、Aさんに紹介してもらったサプライヤーからサンプルを取り寄せることにしました。サンプルを比較して、どの会社のどの種類を商品として選択すべきかを検討しなければなりませんから。

この時点で私は妊娠4ヶ月。つわりはもう去っていますから、香りをかいでも気持ち悪くなることはないけれど、嗅覚的にふだんと同じなのかどうかも気になりました(結果的には妊娠中の方が嗅覚はかえって鋭くなっていたみたいです)。そこで、日本にいるプロの方に協力をあおぎ、サンプル比較検討作業を一緒にやってもらうことにしました。

いきなり、日本出張です。しかし、既に人目にもしっかりと膨らんでいる、双子が入っているお腹を抱えて、一人で日本出張なんかしても大丈夫なんだろうか?という。お医者さんに「日本行ってもいいですか?」と聞くと、「いいよ〜、行くなら早く行っておいで」と言われました。

そこで、1月末に急遽航空券を手配し、「来週には出張」という段取をしました。サンプル依頼する前段階として商品&価格リストを入手しなければならないのですが、これが頼んでいるのに届かない。翌日には届くハズのところが、1週間近くかかったりして、もう、出発ギリギリ、ハラハラものでした。

余談ですが、こーゆーところが、「オーストラリアの怖さ」です。「納期」という概念が基本的にないですし(あるんだろうけど、日本の常識・皮膚感覚からすると「納期はない」としか思えない)、届くはずの郵便物がいつまで経っても届かないなんてことも、珍しくありません。なんたって、銀行が振込み金額間違えたりするくらいですから。社会全体に蔓延した、このいい加減さたるや、日本の感覚で期待していたら、こっちが気が狂います(^^;)。まあ、長いこと生活していると「そういうもん」として、諦め、慣れ、やがては自分も同じペースにハマっていき、ハマってみると意外とこっちの方が居心地がいいことを発見したりするのですが。

ともあれ、幸い日本出張中には依頼しておいたサンプルを手にすることが出来、とりあえず商品検討ミーティングは無事済みました。全部で200種類くらいの精油を比較しました。検討作業に使わせていただいた部屋は、最後の方にはもう精油の香りでムンムンでした。
比べてみると改めて感動するのですが、やっぱり今まで扱ってきたAさんの商品はモノがいいんですね。ただ、一部に「それほど素晴らしくもないかなあ」というものが混じっていたりして、品質にバラつきがあることは事実。そういう商品に関しては、Aさんご推奨のサプライヤーが扱う中でベターなものがあれば入れ替えるという具合にしました。




この日本出張のあと、精油、キャリアオイル以外の商品(主にコスメティクス素材)についても検討しようと、他サプライヤーをいくつかあたってみました。取り寄せたサンプルは良くても、サプライヤー側の商品知識があまりにも貧弱だったり、こちらの質問にきちんと答えてくれなかったりするケースが結構あることには閉口しました。

私は自分が使ってみて「これは納得!」と感じたものしか扱いたくありません。しかも、これからは特に、「私のブランド」として発売するわけですから、私自身が皆さんに自信をもってオススメできる商品しか出したくないんです。品質、使用感、価格もそうですが、商品情報についてもきちんと仕入れたいし、納得したい。

ところが、私が出してくる質問あれこれについて「なんでこんなことまで聞くの〜?」という雰囲気を感じてしまうこともママありました。「私ら、タダのサプライヤーなんだから、そんなことまで知るわけないじゃないの!」ってな感じ。どうやら、こういった業界では、間にたくさんの業者が仲介に入っているようで、商品そのものの情報があまりにも貧弱にしか伝わっていないようなんです。さらに、そういった仲介業者に渡った時点で、なんらか手を加えられているかもしれず(たとえば保存剤や一部の成分を加えるとか)、そこらへんの情報がとても曖昧なんです。

だもんで、そういう対応する卸はバッサリ切りました。モノはよかったり、価格的にもお値ごろだったりしたのですが、信頼できない相手から買ったものを他人にオススメするわけにはいきませんから。多少仕入れ値は高くなっても、商売が下手そうでも、信頼できる卸から仕入れたいです。




では、信頼できるサプライヤーとはどういうところなのでしょうか?

先にも触れましたように、この業界、間に仲介業者が入っているケースがほとんどです。ですから、仲介業者の数が少なくて、製造者からダイレクトにモノを買っている卸ほど、その商品の情報を正確に把握している、ということが言えそうです。プロ仕様の精油を扱うメーカーでは、買い付け担当者が世界じゅうを飛び回り、あちこちで知り合った精油製造者と懇意になった上で買い付けていますので、その意味では信頼性が高いでしょう。既存卸の場合、私もその買い付け担当者に何度か会っていますし、彼のアロマ・精油観もある程度把握していますので、彼が買い付けたものならば・・・という信頼感は持てます。

ちなみに、私が精油を買い付けている卸では、ガスクロマトグラフィー分析器も持っていますから、ロットごとの成分品質管理も行っています。リクエストすれば分析結果も出してくれます(有料ですけど)。ただ、彼らのポリシーとしてはガスクロ分析にはあまり頼りたくないみたいですね。参考にはするけれど、ガスクロでは計れない品質(香り、エネルギー)というものが大事だと考えているようです。

もうひとつ、これが非常に重要だなあと思うのですが、「サプライヤー自身が同時にユーザーでもあること」。大手さんになればなるほど、その会社の1スタッフにとっては「たまたま勤務している会社の商品」にすぎず、自分で使ったこともない人が結構いたりします。そういう人には何を聞いても無駄ですね。資料片手に「この商品に含まれる成分は・・・」という説明は出来たとしても、実際使ったことがない人の説明は聴いていて空回りするばかりです。

その点、自分自身がまず使ってみて、惚れ込んだ商品を売っている人の場合、なにを質問しても「私の使用感では・・・」「個人的には・・・」というコメントが付いてきます。ここらへんで信用度に差が出てくるなって、私は思います。だって、自分の商品を使ったこともない人が売っている商品なんて、ちょっと使う気になれないでしょう?





★価格設定 〜「あの〜、見積り、まだ来ないんですけど・・・」

さて、扱いたい商品が決まったところで、価格設定の段階に入ります。新ブランドへの切り替えに際して、私としては「ユーザーにとって使いやすい容量・手頃な価格」に揃え、お客さんが興味のあるものを気軽に選べるよう配慮することがひとつの目的でしたので、卸値はとっても大事なキーポイントでした(新ブランドのコンセプトについては、こちらで別途紹介しております)。

今回からバルクで仕入れることによって、手間は増えても原価は多少落ちるものと見ていましたから、容量を減らしても実質値上げとせずに、容量に応じた価格設定ができるものと期待していたんですね。つまり、容量を半分にしたのなら、価格も半額にする、というように。ふつう、容量を減らしたら割高になるものですが、それをなんとか最小限に抑えたいと考えていたんです。

ところが、見積りが来ない・・・。先にもお話したように、ここは「日本」ではなく「オーストラリア」ですから、特に納期に関して多くを期待できないことは分かっています。
しかし、今回はさすがにまいりました。依頼した見積りが出てくるのに2ヶ月待たされたんです。2ヶ月ですよ、2ヶ月!!

毎週のように「あの〜、どうなってますでしょうか?」と催促するのですが、その度にゴチャゴチャと言い訳が返ってくるのですが(要するに「忙しい」と言いたい)、日本だったら「見積り出す以上に忙しいことなんかあるんか?」と思っちゃいますよね。競争も激しいですから、見積り提出が1時間遅かったら、それだけで他の会社に取られちゃいますし。でも、私としては「ここから絶対仕入れたい」と思っていたので、辛抱強く待ったわけです。向こうさんもそれを分かっているんでしょう、足元見られてるっつーか(^^;)。

どうやら、「オーストラリア人は見積りがキライ」という傾向があるようです。この卸に限ったことではなく、オーストラリアのビジネス全体に蔓延する、ユル〜イ雰囲気。「なんで見積りなんか必要なのか分からん、見積りだけ貰っといて発注しない客とか結構いるじゃんさ、こんなの労力の無駄だよ・・・」とグチる営業マンもいます。見積りの速さで競争どころか、見積り出す意義すらわかっていないという。これじゃあ、経済発展しないわけだよなあ。

何度かブチ切れるかと思ったけど、「他人の仕事が遅いと文句を言うまえに、自分がやれることをすべてやってしまいなさい」と自分自身に言い聞かせて、できることから先回りして仕事を進めました。おかげさまで、見積りが出てくるまでには、もうほとんどの仕事は終えていました(^^;)。

さて、出てきた見積りですが、まあまあ納得できるものでした。品質のよさで勝負しているメーカーだけに、かなり強気の卸値設定ではありましたが、「これなら容量を減らしても実質値上げしないでいけるぞ」という目処はたちました。


つづく・・・


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