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生理用品の安全性について (2)

~ オーガニック・タンポンの意義って? ~


お次は、TSSの問題。なぜかオーガニック・タンポンと並べて語られる問題のひとつです。

TSSとはToxic Shock Syndromeの略で、嫌気性菌の1種 Staphylococcus aureusという名前のバクテリアが原因で起こる病気です。このバクテリアは食物にも含まれるそうですが、これがタンポン内で発生すると、このバクテリアの排出物である一種のプロテインが人間に毒として作用するんだそうです。急な発熱、悪寒、嘔吐、下痢、発疹、筋肉痛といった症状が起こり、まれに死亡することもあるそうです(アメリカでは1987年、10万人に1~2人が発症、そのうち5%が死亡)。

罹患者数のデータを見ると、1980年代に突然増え、そして激減しています。その当時、吸収力のたっぷりあるレーヨンを使ったタンポンが出まわったことが原因とか。バクテリアというものは時間の経過とともに乗数で増えていきますから、吸収力のあるタンポンを使うことでタンポンの取り替え頻度が低くなったこと、結果的にタンポンが膣内にいる時間が延びたことがいけなかったのでしょう。タンポンの装着時間、吸収力とTSS発症との関係性がわかってからは、レーヨンの使用が控えられ、適度な頻度で取り替えるようにとの啓蒙教育が行き渡ったために、発症件数が激減したようです。

タンポンの原料としてコットンがよいとされるのは、コットンの吸収力が適度な効率である、ということのようです。レーヨンを使ったほうが原価は安いし、吸収力もあるんだけど、吸収力があればこそ、長時間膣内に入れておく女性が増えてくる。そこで、最近では市販のタンポンにはレーヨンコットンが利用されることが多いそうです。

そういうわけで、TSSに関しては「オーガニック・コットンだから大丈夫」なのではなく、オーガニック・コットンだって入れたまま忘れちゃったりしたら、TSSを発症するリスクはあります。要するに「ちゃんと頻繁に取り替えましょう」ってことですね。

なお、「外国製品だから同じレギュラーでもデカイんじゃないか」とご心配されている方もいらっしゃいますが、レギュラー、スーパーの定義は世界共通なんだそうです。レギュラーで6~9グラム、スーパーで9~12グラムの経血を吸収することができます。

それから、「無漂白のタンポンがあったらいいな」という声も聞かれますが、漂白とは殺菌過程でもあります。無漂白のタンポンが仮に存在したとしても、使用はオススメできません。殺菌していないものを体内に入れちゃったら、バクテリア君たちにとって格好の養殖場を提供しているようなものですから。
それじゃあ、無漂白のまま殺菌だけしてあればいいのでは?と考えるわけですが、漂白されていないコットンは吸収力が弱く、タンポンには不向きなのだそうです。漂白=殺菌過程は必要、みたいですね。

万一、タンポン取りだし忘れてTSSの症状らしきものが出たら、迷わずお医者さんに駆け込んでください。早期の対処が大事だそうです。




こうして調べてみますと、「オーガニック・タンポン」の存在意義はあるようですが、市販品も頭ごなしに否定するほどキケンなものとは思えません。環境問題の点ではもちろんのこと、安全性の点でもカンペキを求めれば、オーガニックタンポンに軍配があがることは確かです。でも、「オーガニック」だからって、どんな使い方をしても「絶対安心」っていうわけではありませんので、念のため。

私はただ、布ナプキンが大好きで、布ナプキンのおかげで生理が来るのが楽しみになるという喜びを皆さんにお伝えしたいと思って、布ナプキン通販をはじめました。そして、布ナプキンだけではツライという方に、タンポンを併用していただくなら自信の持てる商品をオススメしたいですし、多少高くても環境にやさしいものを選びたいという方に喜んでいただけたら、と願うばかりです。

市販のタンポンとオーガニック・タンポンの差をよくご理解いただいた上で、どちらをお使いになるかは皆さんの選択にお任せしたいと思います。

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使い心地が一番大事


私はもともと「タンポン使わない派」なんですが、タイミングよく生理がやってきましたので、さっそくNatracareのオーガニック・タンポン、使ってみました。紙のアプリケーターは見た目がブコツですが、わりに無理なく入れられました。装着中はタンポンが入っていることを忘れるほど快適でした。吸収力も私にとっては余裕。まあ、他のタンポンをふだん使っていないので、比較はできませんけど。タンポン派の皆さんのご意見をお待ちします。

ナプキンについては比較コメントできます。私はこのオーガニックコットンで作った使い捨てのナプキンに出会う前に、リサイクルの布ナプキンに惚れ込んでしまったものですから、布ナプと比べるとやっぱり布ナプの勝ち(^^;)。吸収力もウィムーンのほうが優れているようです。
でも、プラスティック素材で作られた市販の使い捨てナプキンに比べれば、ずーっとつけ心地いいですよ。ふんわり暖かくて通気性がよく、意外に漏れません(一番下に漏れ防止のシートが付いています)。ふだんはウィムーンを使っていますが、旅行や外出時にはナトラケアが活用しています。

また、パンティシールド(おりものシートみたいなもの)も使ってみたところ、おりもの量に変化は見られませんでした。市販品を使用したり、合成洗剤で下着を洗濯していた頃は、よくおりものが増加して、膣炎になりかけたりしたものですが、これなら大丈夫そうです。おりものは体の防衛作用なのでこれが異常に増えるということは、その環境に好ましくないものがあるから、だと思うんです。

もしそれが本当だとすると、オーガニック・コットンのパンティシールドを使っていると、おりものに悩んでいた人も量が減るんじゃないかなあ。そうなると…、この商品、やがては需要がなくなっちゃいますね(^^;)。

なにかと理念的に頭だけで考えてしまいがちなトピックなのですが、やはり一番大事なのは五感でしょう。使って心地よいか? 体が喜んでいると感じられれば、それはきっと地球も喜ぶものなんだと思います。その心地よさを第一基準に「お気に入り」を選択していただきたいものです。

みなさんの生理期間が、より快適なものになりますように!

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2002年11月11日:福島麻紀子

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参考サイト(英語):
http://www.fda.gov/fdac/features/2000/200_tss.html
http://vm.cfsan.fda.gov/~mow/chap3.html
http://www.cdc.gov/ncidod/dbmd/diseaseinfo/toxicshock_t.htm
http://www.natra.dircon.co.uk/health_issues.htm

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