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アロマセラピー

実験記録


-その10-




(71)甘いリップバーム

今までにも蜜蝋リップクリームには挑戦していたが、今回のはココアバター、ホホバオイル、ビタミンE、そしてはちみつなど、いかにもモイスチャーな材料が含まれている。甘くておいしい保湿リップバームである。

【リップバームの作り方】

  • 蜜蝋(ビーワックス) 6g
  • ココアバター  10g
  • ホホバオイル  27.5g(=30.5ml)
  • ビタミン E  0.5g
  • はちみつ 5g
    (エッセンシャルオイル)
  • カレンデュラ(25%ホホバ入) 15滴
  • ネロリ 7滴
  • ペティグレイン 8滴
  • ゼラニウム 7滴

  1. 鍋に蜜蝋、次にココアバターを入れて、弱火で溶かす。
  2. ここにホホバオイルを入れて、よく混ぜる。
  3. 火からはずして、はちみつ、ビタミンE、精油の順に加え、よく混ぜる。



乾燥しがちな唇に塗っておくと、しっとりする。でも、はちみつと蜜蝋のせいか、とても甘くて「おいしい」ので、思わず舐めてしまうんだな。





(72)若返りジェル?!

好評の「若返り狙いのジェル」を紹介しよう。リポゾーム(Liposomes)と呼ばれる物質を使うのがミソ。よって、まずは「リポゾームとは何ぞや?」という説明からしなければならないのだが、仕入先から貰った資料には沢山説明あるものの、化学的専門用語が多くて、私には完全理解できていない(^^;)。

私が理解した範囲では、リン脂質(肌の表皮の主な成分)から出来た球状分子であり、水分と油分、両方に親媒性があって、肌の奥深くまで成分を到達させることができるそうだ。どろどろした飴状になっていて、キャリアオイルに混ぜてもいいが、ジェルに混ぜて使った方が効果はあがるとか。肌の弾力をよくし、保湿効果もあるそうだ。
アメリカの有名化粧品メーカーがこのリポゾームを使った化粧品を開発して大ヒットしたというから、ご存知の方もいるだろう。

これをジェルに混ぜたものに精油等を滴下したものを顔に塗り付ける、というわけだ。

【若返りジェルのレシピ】

  • アロエジェル 100ml
  • リポゾーム 10ml
  • センテラオイル 10ml
  • エッセンシャルオイル 20滴(=1ml)
    今回は、オリジナルのスキンケアブレンドの中から「成熟化肌用ブレンド」を使いました。(配合されている精油:シスタス、スウィートマートル、ネロリ、ローズマリーベルベノン、サンダルウッド、フランキンセンス、ローズ、キャロットCO2、パチューリ、ペティグレイン、ガルバナム、ラベンダートゥルー)

    乾燥肌の方は、これにビタミンEを加えると保湿効果があがります。
    アロエジェルのかわりにミネラルジェルも使えますが、その場合にはセンテラオイルとリポゾームを半量に減らしてください(ミネラルジェルは保持力が強くないので、入れすぎると水っぽくなりがち)。
    リポゾームの量はもっと多くてもいいです。たくさん入れるほど効果的ではありますが、入れすぎるとジェルが水っぽくなりますので加減してください。



使用感はというと、とても気持ちいい! 冷蔵庫に保存しておくとジェルがひんやりして爽快感があることもあるのだが、オイルのようにベタベタしないし、すっと肌に浸透していく。厚く塗るとあとで乾燥したジェルがポソポソ剥けてきたりするのだが、その剥けた後の肌がしっとり、弾力があるのだ。

その後、このジェルをお使いになった方から、フィードバックを戴いています。「ニキビあとが早く治るようになった」「肌がスベスベしてきた」「弾力がよくなった」「暑い日でも抵抗なく使えて便利」などなど、本当に若返るかどうかは定かではないようですが(^^;)、好評を博してはいるようです。





(73)化粧落しクレンジング

化粧落しのクレンジング剤は、「手作りクリーム+カスティル石鹸」のみで簡単に出来ちゃうという。クレンジング剤の中身は要するにオイル状のクリームと界面活性剤などの洗浄剤なのだから、それをクリームとカスティル石鹸に置き換えれば天然クレンジングの出来上がりになる、というわけ。
そういや、ホホバオイルをつけてマッサージしてからコットンでふき取るだけでもアイメイクなどキレイに落ちるから、オイルだけでも十分なんだろうな。

そこで、手作りクリーム10mlほどにカスティル石鹸を5滴ほど混ぜて、ファンデを塗った顔につけてマッサージし、お湯洗いしてみた。カスティル石鹸のクセある匂いがあるのが気になるのだが、たしかに化粧は落ちた。

私はあまり化粧もしないし、してもほんの薄化粧だから、これでも十分なんだけど。市販の化粧品でバリバリにメイキャップしている人には、これだけではツライかもしれない。






(74)クレイ・ファンデーション

クレイでファンデーションが作れる、という話を聞いた。そりゃあ、市販のファンデにもクレイが配合されているのだから、出来ないはずはない、とは思う。が、ちょっとした疑問が頭をよぎった。

  1. クレイの乾燥を避けられるのか?
    クレイというのは水と一緒になった時にイオン化反応が起こって作用しだす。マイナスイオンであるクレイ分子が、毒性や余計な脂分を吸収してプラスイオン化する。よって、パックの場合、水分がなくなってポソポソに乾燥した時点で、クレイの仕事は終わったとみなされる(実際、傷とかあると、その場所だけなかなかクレイパックが乾かなかったりする)。
    よって、クレイをファンデ代わりに使う場合、顔についている間、クレイを乾燥させず湿らせたままにしておかなければ、ポソポソ落ちてきてしまうのではないか? たぶんジェルやオイルなどで乾燥を防ぐようにレシピを考えれば、イケルのかもしれないが。

  2. クレイの反作用
    一度使ったクレイを再利用すると、吸収された毒素・老廃物が戻ってきてしまうという反作用があることが知られている(実感したことはないけど)。そこで、市販のファンデに配合されているクレイには反作用の心配はないのか?という疑問が出てくる。
    そういえば、ウチが扱っているクレイは「アクティブクレイ」と言って、「生きている」そうだ。クレイはサンドライ(日干し)することによって活性化するそうで、陶芸用のクレイなどとは、そこが違うとか。だから、アクティブじゃないクレイをファンデに配合すれば、治療効果もない代わりに、反作用の心配もないってことになるのではないかと。
    ただ、クレイの仕事は乾燥するまで継続する筈なので、顔に塗っておく間ずっと湿っていれば反作用の心配もないのではないか??
--- 頭でぐちゃぐちゃ考えていても仕方がないので、とにかく実験してみた。

まず、皮膚の色と似た色を作るため、ホワイト、イエロー、ピンクの3種類を混合してみた。水を加えてペースト状にしたところで、湿ったままで保てるようにとジェルとキャリアオイルを加えることにした。

色を作る時に注意すべきは、ペースト状の色をアテにしてはいけないということである。クレイは乾燥すると白っぽく変化するので、ペースト状態の時は「少し濃すぎるな」くらいの色にしておいた方がいい。

また、クレイにはサンスクリーン作用のある二酸化チタンも含まれているはずなので、もしかして紫外線防止効果のあるファンデだって作れるんじゃないか?という淡い期待も抱いてしまった。だもんで、キャリアオイルにはサンスクリーン効果が少しはあるアボカドオイルを選んでみた。

【クレイ・ファンデーションのレシピ】

    ・ホワイトクレイ 10g
    ・イエロークレイ 6g
    ・ピンククレイ 3g
    ・ミネラル ジェル 20g(ジェル状、水分含め)
    ・アボカドオイル 2ml


  • クレイのみをペースト状になるまで水を滴下して、よく混ぜる。それからジェルと混ぜ、最後にキャリアオイルを混ぜる。
  • 上記3種類のクレイで色が自分の肌に近くなるように各自調整してください。


これを肌に薄く塗る。厚く塗るとクレイパックみたいになっちゃって、みっともない。薄く、まんべんなく塗るのが結構難しかったりする。

結果はどうだったか?というと、とりあえず一日じゅう顔の上には湿った状態でへばりついてました。手でいじくるとボソボソ落ちてきますが、放置しておく分には問題ないです。紫外線防止効果については、まあそこそこあるみたいです。曇天の中、一日ドライブしていたけど、全然日に焼けなかったし。でも炎天下ではちょっと厳しいだろうな。

それになんといっても、すべて天然もので作られているので安心ではありますね。万一、口に入っても食べられるものばかりだし(^^;)。クレンジングも石鹸洗顔もいらず、お湯で洗い流せますしね。

ただし、作りおきはしない方がいいです。日がたつにつれて、臭くなってきます(^^;)。オイルが酸化するためか?とも考えたけど、酸化臭とは違って、そういや市販のファンデにも共通する汗臭い匂いとでもいうか。この匂いをごまかすために、精油をちょっと入れてもいいかも。

実用にはちょっと難しいですが、「誰にも会わない午後」だったらスキンケアを兼ねて塗ってみるのもいいかもしれません。

※その後、カラリング・コスメ素材を扱うことになり、「二酸化チタン(サンスクリーングレード)」も扱っています。ちゃんとした手作りファンデの作り方もご紹介しています。





(75)性器ヘルペスを撃退!

膣にできた性器ヘルペスをアロマで撃退してやった。

実は今までにも膣系の病気にはなっているので、どんな処方がいいかの実験はある程度やっていたのが、それでもヘルペスくらい強力な菌になると、なかなか退治には苦労した。

今までの経験でハッキリ分かっていたことは、次のとおり。
  • キャリアオイルで希釈したものを膣に入れたらダメ(どうも菌類はオイルが好きみたいで、精油の濃度が低いとカユミが出てきます)
  • 敏感な部位だから、精油原液は勿論、高濃度でもダメ(一発でヒリヒリたまらなくなります)
  • 洗面器にお湯をはって精油を滴下し、そこに座り込んでパシャパシャ洗うのは問題ない。が、マイルドな効果しかないようで、初期や予防にはよいが、悪化してからだと効果はうすい。
  • ラベンダーウォーターなどに精油を希釈して、患部にスプレーする。あるいは、脱脂綿にひたして患部にあてておくと○。しかし、症状が軽いうちはこれで治るけど、悪化してからだとなかなか効かない。

そこで、考え付いたのが、ジェル。ジェルだと精油濃度を高くしても肌への刺激が少ないし、水分だから自然に蒸発してくれます。といっても濃度が高すぎると、塗った部分がヒリヒリしてくるので要注意。

もう一つ、意外にもクレイの粉末をそのままパタパタはたいておくのが結構効果的でした。さらに、そのまま日光にあてると、大変よいです。でも、これもやりすぎると患部が乾燥しすぎるので、適度な頻度にするか、クレイのあとラベンダーウォターなどでスプレーをしておくとか、ちょっと工夫が必要。ちなみに、アロマウォーター処方とクレイ処方の時は、布団の上にひっくりかえるのがベストです、すごい格好ですけど(^^;)。

その他、まだ実験していない方法としては、「タンポンに精油を塗って入れておく」というのがありますが、私は生理じゃない時にタンポンを無理矢理挿入したら膣に傷をつけそうなので、ちょっと実験したくないです。 中にねじいれるより、脱脂綿にひたした精油入りアロマウォーターを入り口から落した方が安全だと思うけど・・・。

また、アロマセラピストの方に教えてもらった方法ですが、生理用のナプキンに芳香蒸留水をふりかけて、冷凍庫で凍らせてから患部に当てるというもの。これだとひんやりして、炎症のある時はとても良いそうです。

使った精油は、次のとおり。
  • ティートリー+ラベンダー・・・予防にはいいが、症状が悪化してからではあまり効かない。
  • ラベンサラ+ペパーミント・・・帯状湿疹に効くといわれる精油。しかし、性器ヘルペスにはこれだけではイマイチで、ニアウリを加えてからの方が効果はあがった。あと、ペパーミントはカユミを多少抑えてくれるが、その分肌への刺激も強いので、量を控えた方がいい。


ちなみに、性器ヘルペスは、「あれ、なんか痒いな」という時が初期症状で、注意深く観察すると小さな赤い発疹が見られます。これが悪化するとあっという間に発疹が広がり、時に場所を変えたりして消えては出没します。ピークの時はかきむしりたくて眠れないほど痛痒くなります。

お医者さんに行けば内服薬や粉状の外用薬をくれるでしょう。が、ヘルペスは繰り返し襲ってくるおそれがあるので、薬で退治しても、また出没したりする。あまりお医者さんの薬を繰り返し使うのはイヤだなあと思ったので、今回はアロマ1本で退治したろうと思ったわけです。

今回は5日間くらいで発疹が消えました。たぶん、お医者さんの薬に頼った方が治癒は早かったでしょうが、実験が出来たので満足です。発疹がおさまってからも、時々ラベンダーをお湯に滴下して、パシャパシャする程度の予防は続けた方がよさそうです。




(76)無気力にネロリが効いた!

心理的、精神的なトラブルを解消するのに効果的といわれるアロマセラピーだが、自分で人体実験をしようとすると、なかなか難しい。なんたって、自分の気持ちが安定していない時に、冷静にレシピなんか考えていられないし、結果を客観的に判断しにくいからだ。

先日、「なんとなく気分が乗らない、なにもする気になれない、人生すべてがくだらない」という、無気力状態に陥った。ふつう、こんな時は何もする気になれないのだから、実験なんか思い立つハズもないのだが、どういうわけか、この時はアロマセラピー実験をしてみようと思い立った。

たしかネロリにその効果があったはずだと思い出し、ネロリの瓶の蓋を開けて香りをかいでみた。想像以上に気持ちがよかった。そこで調子にのって、ネロリを1滴ティッシュにたらし、ベッドに寝転がりながらしばらく香りを堪能してみた。

15分ほど経過しただろうか。気が付いたら、いつのまにかコンピューターの前に座って仕事をしていた。「え? あれってネロリのせいだったの?」と、あとで驚いた。

ちなみに、心理的、精神的な作用を期待するなら、マッサージなどより直接香りを鼻から吸引するのが最も効果的らしいです。鼻は脳に直接つながっているので、早く脳に信号が到達して作用してくれるとか。もっとも、気分のよくない時にブレンドしたりマッサージする余裕はないから、瓶から直接香りをかぐだけになりがちですよね。





(77)クレイバスの美容効果

最近すっかりクレイバスに凝ったおしている。お風呂にクレイを入れて、毎朝30分くらい浸っている。以前にも「(63)クレイバスソルトの効果」で紹介したが、ハマればハマるほど、そのメリットに気付かされる。

まず、最近私が利用しているクレイバス用のクレイは、ふつうのクレイ粉末ではなく、「Pieces」というクレイの荒い塊である。なんでもクレイは粉末化していない粒の大きいものほど、その作用は大きいのだそうだ。その塊であるが、大きいものだと直径3センチくらいあるので、これをトンカツ作る時の肉たたきでトンカンと叩いて、直径1センチ以下に粉砕する。そのままでもいいのだろうが、お湯に溶けるのに時間がかかるので、砕くことにした。これを湯船にほうり投げるだけ。特に体調がわるい時を除けば、10粒も入れれば十分だと思う。
(その後の研究により、ボールに熱めのお湯とクレイを入れて20分ほど放置しておくと、うまい具合に溶けることが分かりました)。

効果のほどであるが、筋肉痛、生理痛、外傷(特にうちみ、青あざに効果大)にも勿論効くのだが、スキンケア、ヘアケアへのメリットに気付いた。

御存知のように石鹸は肌をいためるので、出来るだけ使わないようにした方がいいと言われる。だが、石鹸を使わずに落せる汚れはやっぱり限られている。そこでグリーンクレイの洗浄効果に着眼して、クレイバスの中で顔から髪から身体じゅうを洗ってしまおうというわけ。幸いウチは西洋式のバスタブなので、寝転がると頭のてっぺんまで沈めることができる。というわけで、緑のにごり湯にブクブクと潜っている。

クレイバスから出たあとは、体じゅうサッパリ。デオドラント効果もあるので、体臭もとれるし、汗や油汚れはかなり落ちていると思われる。おかげで、洗顔は夜寝る前の一日一度に抑えることができるし、石鹸(シャンプー)を使う洗髪や、身体洗いも週イチで十分。垢が気になる時は、クレイバスの中で石鹸もつけずに軽くゴシゴシすればいい。髪については、軽くシャワーでクレイを洗い流すと、キシまなくなる。




(78)木製家具のお手入れ方法 新開発

木製のFUTONベッドを買った。FUTONといっても日本の布団とは違って、体育のマットよろしく、コットンをつめたマットレスを、木枠のベッドに置いたものだ。この木がタスマニアン・オーク材とかで、なかなか質のいい。ふつうはこれにニスというか色付けのためのオイル(なんだろうか?)を塗って色付け&汚れ防止&長持ちさせるのが、こちらの常識。でも、私たちは、生のままの木が気に入っていたので、オイルの代りに石鹸を塗ることにした。

これはラースのアイデアなのだが、石鹸を塗ると石鹸の油分が木に染みとおるため、その後汚れにくくなるし、見た目もなめらかでつややかになるそうだ。そこで、私の手作り石鹸とエッセンシャルオイルを使って、こんなブレンドを作ってみた。

【家具のお手入れ用 芳香石鹸水のレシピ】

    ・ソープヌードルで作った石鹸 100g
    ・ラベンダーオイル 20滴
    ・シダーアトラスオイル 20滴

  • 石鹸は一晩湯につけておきます。
  • 翌日、湯に溶け出した石鹸を、(電気)攪拌器で攪拌し、クリーミーな状態になったら精油を加えます。



このクリーム状の芳香石鹸水を手で木にたっぷり塗り込んで、ある程度乾かしてから、ドライタオルで拭き取る。そして、しばらく天日干し。これで出来上がり。

仕上がったベッド枠は、見た目にも香りも美しく、とっても気に入った。夜もぐっすり眠れるぞ。




(79)ウィッチヘーゼル実験(脂性肌、止血、火傷、目の疲労)

アロマウォーターのシリーズとして、新ブランドから新たに扱うことにした、ウィッチヘーゼルウォーター。以前から脂性肌の調整や、収斂・抗炎症効果、目の疲労に効果があるんだとか聞いており、興味津々だったのだ。さっそく実験してみることにした。

その1:脂性肌の調整
夫は典型的脂性肌なので、今まではネロリウォーターとラベンダーウォーターをベースにしたローションを使わせていた。これに20~30%ほどウィッチヘーゼルウォーターを加えてみた。このところ、めっきりニキビが減ってきていることは確かだが、クレイ内服もしているし、クレイパックや洗顔の効果もあるので、ウィッチヘーゼルのおかげかどうかを判定するのは、ちょっと難しい。まあ、悪化したってことはないです。

ちなみに、私用のローションにも10%くらい加えているが、個人的にはスッキリした仕上がりになって気に入っています。私の肌は普通肌だけど、どっちかというと脂性寄り(乾燥に悩まされたことは一度もない)ので、このくらいで丁度良さそう。収斂効果のせいか、肌が次第にピンピンしてきたような気がする。でも、多くいれすぎると、クセのある香りが気になるし、収斂されすぎてツッパリ感が出てくるので、要注意。

その2:止血効果
なぜか非常に出血しやすい場所があり、ちょっとしたキッカケですぐに出血する。ほんの小さな傷なのに、血管と近いせいか、一度出血しだすと、大量の血が流れ、なかなか止まらない。

これにウィッチヘーゼルがどう働くか、見てみたいと思った。出血しだしたら、脱脂綿にウィッチヘーゼルをひたして、その場所にあて、テープで固定。これだけで血が止まった。いつもなら、ティッシュをあてっぱなしで固定しておいても、あとからあとから血が流れてくるのに。これは効果アリとみた。

その3:火傷
昔の人はウィッチヘーゼルを火傷にも利用したという。「火傷といえばラベンダーより効くものがあるわけがない」と信じて疑わなかった。ある日、料理中に親指の爪の生え際に熱湯をぶっかけてしまい、かなりひどく火傷を負ってしまった。すぐにラベンダーの原液塗布をしたので、水ぶくれは免れたが、しばらくしてもヒリヒリと痛く、赤く炎症を起している。

そこで、ウィッチヘーゼルウォーターを脱脂綿に浸したものを、患部にあてて放置しておいた。ヒリヒリした痛みが次第にとれてくる。30分くらい経過した時点で、脱脂綿をはずしてみると、炎症は完全にひいていた。ラベンダーは火傷直後には効果抜群だけど、あとあとの手当てにウィッチヘーゼルは使えそうだ。

その4:目の疲労
ウィッチヘーゼルをローズウォーターと混ぜて、脱脂綿に浸したものを瞼の上に置いておくと、目の疲労に効果があると聞いた。とりあえず、コンピューターで疲れた目に、ウィッチヘーゼルのみでトライ。ひんやりとして気持ちいい。疲れ目が治ったのかどうかは定かではないが、なにげに痒かった目頭がスッキリしたことは事実である。気にしてなかったけど、ちょっと炎症気味だったのかもしれない。

その後、いい再実験の機会があった。近所の猫がウチに遊びにきた折に、猫アレルギーが出てしまって、目頭が熱痒く、涙も止まらなくなってしまった。そこで、ウィッチヘーゼルウォーターを脱脂綿に浸して、瞼の上に置いたり、目のまわりを拭いたりした。これは効果あった。涙はすぐに止まり、目頭の炎症は30分ほどで次第にひいていった。





(80)頑張り屋さんの頭痛にはネロリです

新ブランド立ち上げ時は、我が家は戦場と化していた。私は自分のことなので神経も高ぶっているし、さほどキツくは感じないのだが、私のペースに付き合わされる夫は大変である。平日昼間は会社で仕事、帰宅してからも土日も私の手伝い、と、睡眠時間を削ってのフル稼動なのだから。

ある晩、「ひどい頭痛がする」と夫が報告した。聞けば、実はその日、朝からずーっと頭痛があったのだが、忙しいから言い出せなかったのだそうだ。時間をおうごとにひどくなってきたそうで「もう限界だから、横になりたい」という。かわいそうに、私が強制労働させていたせいなのだ。もともと自分にプレッシャーをかけてしまいがちな性格のところへ、私からも無言のプレッシャーを感じて、ダブルパンチだったのだろう。

そこで、神経の緊張・高ぶりをほぐしてくれる、リラックス系の香りを、夫のために焚いてやろうと考えた。こういう時は、やっぱりネロリ。理屈抜きにして、ピンと来た。高価な精油だから、滅多なことでは使わないのだが、今宵はネロリじゃないとダメな気がした。

ベッドに夫を寝かせ、ネロリ単独で電気のアロマポットに数滴落して、しばらく自分も横になっていた。私自身も、ちょっと根をつめて働きすぎていたのか、ネロリの心地よい甘くてグリーンな香りが精神にまで浸ってくるような感覚を味わった。

30分も経っただろうか?という頃に、「頭痛、直っちゃった」と夫が言った。「え? もう直っちゃったの?」「うん、信じられないけど、あんなにひどかったのに、もう痛くないよ」と。また戦場に戻る気はしなかったので、その夜はそのままぐっすり寝入った。

翌朝はもちろんフレッシュ。また翌日から性懲りもなく同じペースでガンガン仕事しちゃうところが、貧乏性なんだよなあ。