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ダブル・トラブル?! 
−育児日記シリーズ−


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ブリスベンの田舎に引っ越しました



みなさん、明けましておめでとうございます。といっても、こう暑くては「新年」なんて気分は全然しないんですが。まあ、毎度のことなんですけど、これが何年経っても慣れないんですよねえ、真夏の年末年始というのは。




古いんだけど、新しいおうち


そういうわけで、12月初旬にブリスベン郊外に引っ越してきました。ブリスベンといっても、シティから車で40分ほどの田舎です。シティから40分って言ったらシドニーではまだまだ都会ですけど、ここではシティをちょっと抜ければ牛がモ〜と鳴く、ではないけど、コアラが道路に飛び出してくる田舎になります。

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コアラに注意の看板
ここはRedland Bayと呼ばれる地域で、地元の人たちは自らを「Redlanders」と呼びます。名前のとおり、土が真っ赤なのですね。この赤土がオーストラリアでは珍しく農作物に適しているんだそうで、畑があちこちに見られます。海ソバで、ノース・ストラドブローク島というリゾート島がちょうど向いにあり、すぐ近くから島行きのフェリーが出ています。この島の南端の向こう側は、有名なゴールドコーストです。

家の辺りは開発途上といった感じで、住宅地が増えつつありますが、それでもお向いはユーカリ林だし、家の前の道路には、「コアラに注意」の標識が立っていたりします。一番近いショッピングセンターまで4キロほどですが、そのお隣は「コアラパーク」だし。どうやら、このあたり、コアラの生息地みたいですね。


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入り口からの外観

敷地は約600坪あるのですが、庭(というか、ほとんどブッシュ状態なのだが)にも大木がボンボン立っているので、家の全景写真ってのが撮れません。敷地全部をお見せしようと思ったら、もう空撮するっきゃないだろうって感じ。いずれはアロマ通販用の倉庫を建てる予定でいますけど、それでもまだ家庭菜園やって、プールとテニスコート作るくらいのスペースは残ります。でも、芝刈りが大変。

とにかく自然だけはいっぱいです。夜になると誰かが屋根の上を歩いているし(たぶんポッサム?)、コアラも庭まで遊びにくるそうです(まだ目撃してないけど)。今まで聞いたこともなかった様々な野生動物の声がして、初日はうるさくて眠れなかったくらいです。すぐ慣れたけど。いまだにどの声がどの動物なのかはよく分かりません。

特筆すべきはクモ。シドニーでも巨大クモは見かけましたけど、シドニーのクモ君の比ではないほどドデカイのがいます。足の長いの/短いの、地味なの/カラフルなのまで、いろんな種類がいて、標本作ったら楽しそう。もちろん、レッドバックとか刺されたら危ない毒蜘蛛もいますから要注意なんですけどね。





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スペースが広くなって、ご機嫌


新居といっても古いんです。廻りは新築ばかりなのに、なぜかこの家だけ築25年くらい経っているみたいです。まあ、オーストラリアでは100年くらい改装しちゃあ平気で使いつづけますので、25年なんて若いほうなんですが。シドニーでも築150年の家に住んでいたことあるし。

家そのものは古めだけどスペース的には以前よりずっと広がりました。また家の造りがよく工夫されていて、どの部屋も風通しがよい。海からのブリーズが心地よく吹いてくるので、真夏の昼間でも家の中は冷房なしで過ごせます。そういや、1000キロも北上(つまり、太陽に近づいた)わりには、気候的にもシドニーとさほど変わらないようです。暑い日はシドニーでもめっちゃ暑かったし、かえって日ごとの差のほうが大きいみたい。冬になると北上したメリットを味わえるそうです。

一番広くていいお部屋(本来はリビングルーム、16畳くらい)を子供たちに占拠されています。本人たちはこの広いスペースがいたく気に入っているようで、毎日ご機嫌です。1歳半になって、ますます二人でエンターテインしあっているので、大人の出番はありません(^^;)。放牧している間に、我々はせっせと家の改装作業に精を出しています。





みんなのおうちを手作り


昔建てられた家というのは、ダブルブリック(レンガが2重に積み上げてある)だし、屋根の絶縁もしっかりしてあるし、堅木(ハードウッド)を使っているので、概して丈夫です。ウチも例外ではなく、基本的なところはしっかりしています。ただ、中身のメンテを長いこと怠っていたとみえて、見た目がダサイしボロイ。壁や天井はペンキが剥げかかっているし、ボロのカーペットを敷いたままだし、照明器具も壊れたままだし。

「ちょっと手をかけて、お化粧すれば、ステキな家になるよ」ってことで、買ったわけですけど、自分たちで改装はじめてみると「ちょっと手をかける」なんてもんじゃあない。ド素人の私は「ほんの数日で出来あがるだろう」と思いこんでいたりするのですが、とんでもない。最初は「なんでこんなにイチイチ時間がかかるの〜!これじゃ一生終わらないじゃない!」とイラだっていました。が、夫に言わせると「That's the whole idea of Renovation(それが改装ってもんだよ)」なのだそうです。

ひとつの作業をしようと思うと、思いもかけないトラブルが発生したり、必要なツールが出て来たりするから、予想している倍くらいの時間がかかる。また、ひとつ片付ければ、今度はこれ、といった具合にどんどん欲が出てくるから、一生終わらないエンドレス作業。そーゆーことなら、イチイチ苛立たずに、ひとつひとつの過程で丁寧に時間をかけて楽しんでしまおう!という具合に気持ちを切り替えることにしました。


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ペンキの塗り甲斐ありそう…


これはたぶん私だけじゃなくて、日本人一般に共通しそうなことだと思うんですが、どうも「ゆっくり楽しむ」のが苦手です。というか、そういう行動様式になじんでいない。物事が効率的に進まないとついついストレスが溜まりがちなんですね。出来あがりばかりを考えていて、とにかくさっさと片付けてしまいたくなる。途中経過のちょっとした出来に対する評価が低過ぎるような気がします。

また、これも自分を省みて思うのですが、ひとつの目的が達成したときの喜び方が足りないのではないか?と。私たちは「完成品」しか見たことがないし、「完成品」しか買わないから、途中経過を「めでる」習慣がないんじゃないか、と。たとえば、ベッドルームのフローリングが完成しました、新しい照明が付きました、ひとつひとつは大した違いではなくて、「前よりはちょっとはマシになったな」程度です。でも「ちょっとはマシ」じゃなくて、そこで「やったー、できたー!」と万歳しちゃうくらい喜べたら、人生もっとハッピーになるんですよね。

自分たちで改装して遊びたいから敢えて買ったボロ家。別に持ち家志向があったわけでもないし(そんなもんあったら移住してないですよね)とか、将来のための資産なんてことを考えていたわけでもない。ただ、のんびりした田舎に暮らして、自分たちのアイデアと手で「みんなの家」を手作りしたかったんですよね。

そんなわけで、作りつけのボロイたんすをブチ壊し、天井と壁にパネルをはめこみ、そこにペンキを塗って、古いカーペットを取り去ってフローリングの床を敷き、照明やカーテンを取り替え、バスルームの洗面を取り替え、ドアと壁にペンキを塗り…なんて作業を延々とやっております。まだまだ時間はかかりそうですが(たぶん一生)、自分たちの好きなように変えていく喜びをちゃんと味わいたいなと思います。毎日着実に何かが進んでいるというのは、それだけで生きてる甲斐がありますし(^^;)。根が怠け者の私にとって、「朝起きる理由がある」ってことが大事なのですね。





マミィはペンキ塗りに夢中


え〜、「自分たちで改装」なんてエラそーなことを言っていますが、実際に実践計画を立てて作業しているのはほとんど夫のラース君です。私はアイデアを出しては「ここをああしてこうして」と指示して、「ちょっとマキさん、手伝って」と言われたら、ホイホイと手伝いにいく程度。ほんでまた、ド素人なもんだから、アイデアの出し方がバラバラで、壁のパネルをキレイにはめ込んだあとになって「ここに照明をつけて」なんて無理な注文を出す。「だったらパネルはめる前に言ってくれなきゃ」というハメになります(^^;)。

そんな中、「これだけはワタクシがやりました」と胸を張って言えるのが「ペンキ塗り」です。ペンキ塗りなんて、生まれてこの方、やったことありませんでした。好きな色を思いきり塗っていくのって気持ちよさそう、とは思いましたが、そう簡単なコトじゃないんだろうな、その他の日曜大工作業同様やっぱり女性には向かないんだろうな、なんて具合に弱気でした。

それでラースに「ペンキ塗り、私にも出来るかな?」と聞いたら「もちろん!」という。西洋のおうちではペンキ塗りが家のメンテの基本とも言えるらしく、ラースも小さい頃から自宅(←農家だから巨大)のペンキ塗りを何度も手伝わされてきたそうです。「あれは、うんざりだ」と。自分がやりたくないものを、やりたいという人間がいたものだから、彼も必死になってヨイショするわけです。イヤな仕事を引き受けてくれるのなら、御膳立てはやりましょう、というわけで、ペンキ塗り実践講座をやってくれました。

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ワイルドなテクスチャー付き

ペンキと一口にいってもいろんな種類があること、どういう場所や目的でどんな種類のペンキが使われるのか。色の選び方、準備のしかた、ブラシやローラーやその他のツールの使い方、特別なテクスチャーの出し方、使用後の片付け方、注意点などなど。思った以上に奥が深いのですね。実に面白い。そんでまた、細かいことが気にならない大雑把なこの性格が合っているみたいです。はみだすごとに落ち込んでいたら、神経持ちませんから(^^;)。

また、広大な面積に好きな色を塗っていくのは、ある意味カラーセラピーになっているんじゃないかって気がします。精神安定にも非常によい。私は派手で明るい色合いが好きなので、あまり他の人には受け入れられないような色を使っているんですけど、都合のよいことに夫は軽いカラーブラインド(色盲)なんで気にしないんです(^^;)。

肉体労働なので汗かくしお腹はすくし、夜はベッドに入るや朝までグースカです。ペンキの匂いだけは健康的じゃありませんが、最近のペンキは質もよくなっていて、家の中に使うウォーターベースのペンキに関しては、あんまり匂いも気になりません。手足についたペンキも水で簡単に落とせます。オイルベースのペンキになると、turpentine(日本語で何ていうのでしょう?)を使わないと落とせず、これが超クサイのですが。

イッキにたくさん塗ると手も疲れるし筋肉痛になったりしますので、毎日少しずつ塗っていきます。幸い、いくらでも塗るところはあるから、あと半年は遊べそう。最近では家具もペンキ塗り。8年前に1万円そこそこで買ったパインのチェストも、手をかけてペンキ塗りすると、高級家具のように仕上がります。ほんと、遣り甲斐ありますよ。

もちろん失敗談もあります。傑作なのはドアにペンキ塗ったら、ドアが閉まらなくなっちゃった(^^;)。ペンキ塗った分、ドアが太っちゃったのですね。そんで、ドアをカンナで削って、また塗りなおしました。やれやれ。

今後、ペンキ塗りに限らず、どんなふうに改装していったのか、改装前/後比較写真を挿入しながらご紹介していけたら楽しいだろうな、と考えております。ほとんど自己満足の世界ですが(^^;)。





大胆にハッピー


新居に引越してきてから、改装やら買い物やら仕事やら子供の世話やら(←ほとんどしてないけど)で忙しいことは忙しいのですが、なんかこう、「しあわせだなあ」とよく思うようになりました。心のソコから「なんて、しあわせなんだ〜」という感情が湧きあがってくるわけです。しあわせといっても「ささやかなしあわせ」みたいなセコイんじゃなくて、「ダイヤモンドダストのようにキラキラ輝くしあわせ」みたいな繊細なのでもなくて、もっと「地に足の着いた」ヤツなんです。

たとえて言うなら、大きな真っ白いカンバスにぶっとい筆で派手な色の絵の具をたっぷりつけて、自由にモダンアート(と自分が信じるもの)を描いているみたいな、そういう感じの「自己流にドーンと大胆なしあわせ」感です。

そりゃ毎日、日常レベルでどうにもならないこともあるし、苛立つこともありますが、そういう日常の雑多や感情の起伏をひっくるめて「これこそ私が望んでいた人生」と思えるんです。

そして、過去へのこだわりも消え去り、未来への不安も吹っ飛んじゃった。過去に生きていた自分が今ここにいる自分と同じ人物だと思えないくらい、過去との関連性、繋がりを実感しない。過去でも未来でもなく、ただただ「今」に生きている、という感じがします。

これは、別にブリスベンが好きだからとか、家を買ったからとか、ペンキ塗りが楽しいからとかいうコトじゃないと思います。私の内面がそういうステージを迎えているのでしょう。そして、そのステージがこのタイミングにぶつかった、ということなんでしょう。

すみません、超プラクティカルな話から、突然、形而上的になってしまいました(^^;)。




移住して8年目にして、ようやく「移住した目的」が達成されたような気がしています。移住してきた当時、そんな「目的」なんて一体なんなのか分かりませんでしたし、実際そんなものはなかったのかもしれません。でも、今になって「これを望んだから、オーストラリアにきたんだね、わたしは」と思えるんです。

その「目的」を言葉で表現するのは非常に難しいのですが、誤解をおそれず一言で表現するなら、「やっと自分らしく自然に暮らせる環境を見つけた」ということでしょうか。もしかしたら、「環境」なんてのも思いこみ次第なんであって、別にオーストラリアにまで来る必要はなかったのかもしれません。どこにいようが、要するに「自分らしく自然でいる」ことを習得できればいいわけですから。すごくまどろっこしいことをやってきたわけですけど、それだけ日本にいた頃の自分はゆがんでいたってことなのかもしれません。

移住したからといって、すぐにその境地がやってきたわけではなく、長い上り坂を時間をかけてずっと登ってきたような感じです。移住したての頃は、日本にいた頃のしがらみ(これも当時は周囲からの圧力だと思いこんでいたけど、実は自分自身で勝手に押しつけていたもの)から解放されたのはいいけど、立っている足元が不安定だから、すぐに不安になったものです。自由になるということは、同時にまた不安になるということでもあります。また英語が喋れない、この社会のシステムが分からないといったフラストレーションも、アイデンティティを不確定なものにさせ、自己表現を不自然にさせます。

英語に関していえば、私は文法重視派のカンペキ主義だったので、英語を自然にしゃべれるようになるまでに相当な時間がかかりました。テストやったら高得点は稼げるのかもしれないけど、それはホントの実力ではない。考えてみれば、子供が生まれてから、でしょうか。本当の意味で、英語で自然に自己表現が出来るようになったのは。それまでは、心のどこかに劣等感とかバリアがあって、ぎこちなかったり、無理をしていたように思います。

ブリスベンに引っ越してきて、改装のことで地元のお店やメーカーさんなどと話す機会が多いのですが、ふと気がついたら、日本語でしゃべっている時と同じような感覚で会話しているんです。専門用語など知らない言葉も多いのですが、そんなことも気になりません。英語がハンディになっているという意識が、8年経ってようやく抜けたようです。

本当は英語そのものが問題なのではないのですが、英語ができないという事象は表立って見えやすいので、自分でもある種のバロメーターとして利用してしまうんだと思います。心の問題なんですよね、ほんとは。「ここに住んでいる私」としてのアイデンティティというか、自信みたいなものと深く関わりがあるのだろうと思います。その核心がきちんと構築できていれば、英語のせいにする必要もなくなります。

ずいぶん長い道のりでしたが、「自分らしく自然に暮らす」という単純なことがようやく出来るようになった、みたいです。たくさんの人たちに支えられて。お世話になった/なっている皆さんに感謝。そして、これから少しずつこの「大胆なハッピー」を社会に還元していきたいと思っています。どうやって?という疑問はありますが、それは次の課題ってことで(^^;)。





おまけの写真


ここで終わると「子供たちの写真が少ない!」とブーイングが入りそうなので、カレン&リサの近影を少し掲載しておきます。私のエッセイなんかより、子供たちの写真を楽しみにされている方も多いようなので(^^;)。


E-Conception.org アロマの部屋 カレンちゃんの趣味は相変わらずピアノ。この人はよく体でリズムをとっているし、なんでも音を鳴らしては笑っているし、音楽的才能があるのかも。あくまでリサと比べた場合、なんですけどね、親バカですね。
E-Conception.org アロマの部屋 「お湯入れて3分たったらラース」(←おじいちゃん作)と言われるリサは、やっぱりダディの血を引いているのか、メカには目がありません。デジカメやビデオを持ち出すと「そのカメラを触らせろ〜」と怒るので、なかなかいいショットが撮れません。
E-Conception.org アロマの部屋 Independentになりたい時期。なんでも自分でやらないと気が済みません。「ほら、ごはんだって上手に食べられるよ」(マミィ注:掃除が大変なんだよ)


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2002年01月07日:福島


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