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E-Conception.org「アロマの部屋」:福島麻紀子のエッセイ/双子育児日記「ダブル・トラブル」


ダブル・トラブル?!
(育児エッセイ その4)


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4ヶ月めのカレンとリサ 〜「こんなに丸くなりました」




育児日記第二弾です。

ずいぶん前から続きを書こうと思っていたのに、ドタバタしているうちにもう、真夏のクリスマスを迎えようとしています。そろそろ5ヶ月になろうという・・・。本当に早いもんですね。

おかげさまで、家族はみんな元気です。親も子も、この生活パターン(というか、パターンのない生活というか)に慣れてきたので、ずいぶん楽になりました。


すくすく育っています


2人とも、生まれた時は2700グラムと小さ目だったのに、ものすごい急成長を続けて、あっという間に平均値を大きく超え、いよいよ「デブの領域」に差し掛かろうとしております。4ヶ月で7キロ、もう抱き上げるのも「よっこらしょ」、ダブルのベビーカーを押して買物に行ってくると、足が筋肉痛になります(^^;)。妊娠中ですら問題のなかった腰が、今になってイカれてきました。

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やっとこさ、おすわり
最初は夫が手作りした電動ベビーベッドに2人一緒に寝かせていたのですが、2ヶ月も経たないうちに狭すぎてお互い蹴りを入れるようになり、仕方なくもう1台ベビーベッドを作ってもらいました。おかげで、私たちのベッドルームには、クイーンベッドが一台と、ベビーベッドが2台突っ込んであって、もう満杯です。




3ヶ月になる前から寝返り(といっても最初は腹ばいから仰向けの一方向しか出来ない)をするようになり、次第に一人でお座りしていられるようになり、そして哺乳瓶を手で持ってミルクを飲むことが出来るようになったり。やがて這い出して、そして自分の足で立つんですよねえ。この子たちが歩き出すなんて、まだ現実としてピンと来ませんが、すごいですよねえ、この変化は。

生まれた時は自分の手が自分の身体に付属していることですら分かっていなかったのに、手の存在を確認し、ひざを発見し、そして足(feet)を確認していきます(カレンはこのところ、足に夢中)。1ヶ月くらいで人を目で追いかけるようになり、3ヶ月くらいになると人と目が合うとはにかむように微笑んだりするようになります。これはめちゃくちゃ可愛いですね。





そうそう、身体の成長もさることながら、情緒の発達というのが見て取れて、面白いですね。1ヶ月くらいからうっすら微笑む(smile)ようにはなりますが、3ヶ月くらいになると明らかに「笑う(laugh)」んですね。「んふ、んふ、めっへへへへ」みたいな、山羊の鳴き声というか、「こいつ頭わるいんちゃうか」と疑いたくなるというか、とにかく声だけ聞いたら異様です(^^;)。

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おしゃべりパーティーの図
おしゃべりは1ヶ月くらいから始めましたが、その勢いはますます増すばかりです。ほんとーにおしゃべり(特にカレン)。特に朝は早朝5時6時から元気に目を覚まして、超ご機嫌でおしゃべり大会です。2人で会話しているかのようなパーティー状態。

折角のありがたいご講話ですから拝聴したいところですが、私ら夫婦は夜型で、朝は苦手なのです。「うっさいなあ」と放置しておくと、ますます「私のハナシを聞かんか〜」とばかりに声のボリュームが増大していきます。大迷惑。
幸いベビーシッターさんが朝型のヒトなので、早朝から子供たちを連れ出してもらって、ようやく私たちのベッドルームに平穏が訪れます。

そういえば、3ヶ月くらいから、もうほとんど「泣く」ということがなくなりました。もっと正確にいえば、「泣き」の種類にバリエーションが出てきて、単純に不快だというサインだけではなく、退屈だから相手しろだとか、メシよこせだとか、眠いんだけど寝たくないだとか、そういう意志疎通の方法として使い分けているという感じ。

まあ、客観的には「泣いている」ことには変わりないのでしょうが、毎日付き合っている私らの認識としては、「あ、なんか言ってる」という程度で、「赤ちゃんだった頃のように、わけわからず泣き続ける、ってことはなくなった」と感じられます。

もしかしたら最初から向こうとしては泣き方に変化をつけて意志疎通しようとしているのかもしれませんが、親も相手のサイン読み取りの訓練に時間がかかるし、向こうも意志の表現方法が上手に出来ないから、お互いに練習期間が必要だったんでしょう。

この、子供と親のコミュニケーションがうまく取れていれば、子育てってそんなに大変なものじゃないようです。相手の要求さえ正確に読み取れたら、どのタイミングでどう対処したらいいかが判断できますから、子供たちも機嫌よく過ごせるわけで、親としても手を焼くことは少なくて済むという。


手間はかけさせません?!


よく「2人もいて大変でしょう?」と聞かれますが、それが、そうでもないんですよ。「一人の子供を育てたことがないから比較しようがない」という、ありがたい現実もありますが、どうもそれだけでもないような気がします。

最初の6週間くらいまでは、帝王切開手術のための体調回腹中であること、おっぱいの苦労、それに寝不足が重なって、確かに大変だったような気がします(日々の変化が激しいので、過去のことはどんどん記憶から遠ざかってしまいますね)。また2ヶ月前後の頃は、時にお腹に空気が溜まったり、鼻が詰まったりして、号泣されることがあって、戸惑ったこともありました。

でも、3ヶ月を過ぎたくらいから格段に楽になっちゃいました。

まず、日々のサイクルが安定してきて、夜はしっかり6〜7時間寝てくれるようになったことが、私らの寝不足解消に繋がりました。昼間は起きている時間がどんどん増えていますが、遊びたい時間にこちらが徹底して付き合ってやると、1〜2時間ほどで疲れて眠くなって、また2〜3時間はおとなしく寝てくれます。また、子供2人のサイクルが不思議といつも同じなのも、こちらにとっては好都合です。

ウチには住み込みのベビーシッターさんがいるので、その分うんと助かっていることは確かです。彼女が早朝からけたたましい子供たちを連れ出して面倒見てくれたり、お洗濯やお料理を担当してくれたりしているので、ふつうのおかあさんよりはうんと楽していることと思います。おまけに夫も勤務時間をパートタイムに切り替えたから、週2日は家に居てくれるし。

でも、その分、私は生後5週めから仕事に復帰しているので、仕事する時間を細切れでも捻出しなければならないから、忙しさ度でいえば、専業主婦で一人の子供を見ているおかあさんと同じくらいかもしれませんね。

といっても、子供の性格によっても親の大変さには相当差があるようですが、やっぱりウチのは扱いやすいほうなんだろうなあと思います。他の赤ちゃんと比較はできませんが、親の主観で言うなら、ウチのはたいてい機嫌がいいし、意志がハッキリしているので要求を読み取りやすいです。

あえて難点を言えば、起きている間は大人と遊んで欲しがること。なぜかオモチャ類には全然興味を示さず、人間にのみ興味を示します。子供2人で見詰め合って会話したり、スカイダイビングごっこ等をして遊んでいることもありますが、やっぱり大人に遊んでもらいたいらしく、子供だけで放置しておくと「詰まんないぞ〜、相手しろ〜」のブーイングが入ります。もう少し大きくなったら大人など要らず、2人でハッピーにやっていてくれるんでしょうねぇ。その日を楽しみにしています。




4ヶ月の検診に行った折、「リラックスした子供たちね」と看護婦さんに言われました。親がアクセクしていると赤ちゃんも落ち着きなくなるし、親がのんびりしていると赤ちゃんものんびりするんだそうです。「きっと日本人の血のせいね」なんて言われてしまったんですけど、ふつう日本人というと逆にアクセクしたイメージじゃないですかねえ? 

まあ、日本人だからとは思いませんが、たしかにウチのはリラックスしていると思います。なぜかというと、ひとえに世話する人が3人いるから、じゃないでしょうか。
夫婦2人とベビーシッターさん、3人が協力体制を組んでいますから、子供と付き合う時に「面倒臭いなあ」とか「今日はあれとこれをやらなきゃならないのに、いつになったら手が空くのよ」とか「子供の相手はうんざりだ〜」とか、わりとイライラしないで済むんですね。子供の相手をする余裕がある人が余裕のある時に順繰りにするので、子供と対する人はいつもリラックスしている状態が自然に作り出せているんじゃないかと思います。

それでも時に苛立つことはありますから、これをもし一人で全部背負っていたら、とてもじゃないけど、こんなのんびりした気分で子供の相手なんか出来ないでしょうね。私はホント、ラッキーです。


私たち、個性的です


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愛想ふりまくカレンと、
我が道をゆくリサ
相変わらず、ルックスは似ていますが、2ヶ月目くらいから2人の性格の差があらわれてきました。カレンのほうは外向的で愛想がよくて、年がら年中しゃべっているのに対して、リサのほうはちょっとヘンクツ者で気難しいところがあるようです。八方美人のカレンと、ゴーイングマイウェイのリサ、というコンビネーション。

たとえば、カレンはいつでもどこでも食欲旺盛、どんなミルクも好き嫌いなく飲むのに、リサは断固としてお気に入りの銘柄しか飲まないし、自分が飲みたい「とき」でなければ、たとえお腹がすいていても飲もうとしません。「他人の指図は受けません」という頑固さを既にあらわしているかのような。
さらに、カレンはお目覚めがいいほうで、目が覚めるやいなやご機嫌でおしゃべりをはじめますが、リサはお目覚めのご機嫌はあんまりよくなくて、夜型タイプになりそうな予感です。

まあ、どちらも主張や喜怒哀楽がハッキリしているので、客観的に他の赤ちゃんと比較したら、2人の差なんて大したことないのかもしれませんけどね。


オリンピック観戦もしました?!


オリンピックもすっかり過去の話となってしまいました。せっかく住んでいる街でオリンピックが開催されたというのに、新生児2人も連れて見に行かれるはずもなく、オリンピック中はベネフィットどころか交通渋滞、アロマ通販商品の欠品など、迷惑のほうが多かったような気がします(^^;)。

オリンピックの「おすそ分け」を味わえたのは、聖火ランナーが家の前に来た時に、子供たちをベビーカーに突っ込んで見に行ったくらいでしょうか。それでも予定時刻から大幅に遅れて、授乳時間を伸ばされた子供たちは大変不機嫌で、待っている間にベビーカーを揺らし続けることに疲れ果てました。待ちに待ってやっとやってきた聖火は、「タダの火だった」という印象しか残っていません(^^;)。

開会式もテレビで見ましたが、はじまるやいなや泣き出し、クライマックスに差し掛かると泣き出し、というわけで、授乳にはじまり授乳に終わりました。
それでもテレビだけはよく見ていました。どこのお国でも事情は同じで、オーストラリアのテレビにはオーストラリア選手の活躍ぶりしか登場しません。オーストラリアは、水モノとお馬さんが得意らしく、ほとんどプールの風景か馬ばかり見ていたような気がします。

で、見ているうちに気付いたんですが、いつのまにか自分も「オージーびいき」になっているんです。水球女子なんか、もう感動して涙がちょちょぎれましたもん。

そこでふと思ったのですが、日本にいる頃、オリンピックになると「がんばれニッポン!」と応援していたのは、愛国心などではなく、マスコミによる扇動によるものだったのではないか?と。オリンピックに出るくらいの選手ならば皆さんここまで来るまでにやってきたことは並大抵の努力ではないし、必ず感動の物語やシーンが展開されます。どんな競技、選手を取り上げても、共感して感動できるネタは沢山あるわけです。どの選手、どのタイミングをフューチャーするか?の問題だけなのですね。

そして、それを選別し、演出しているのはマスコミ。あれだけ沢山の競技があったら、すべてを報道することは無理があるし、やっぱりその国の代表選手の活躍ぶりを報道するのは自然なことだろうけれども、報道されない裏にも沢山のドラマがあるんだなってことを実感しました。

ところで、私は東京オリンピックの年に東京で生まれたのですが、その私が、シドニーオリンピックの年にシドニーで子供を産んでいる、ってのもおかしなもんだな、と気付きました。オリンピックの開催地で開催年に生まれた親子(^^;)。そういや、私も東京オリンピックの開会式にビービー泣いていたそうです。歴史は繰り返す。


ダディの父性本能


さてさて夫・ラースの活躍は今もって健在です。ほんとーに私以上によくやっていますし、私以上にエンジョイしているみたいです。

子供が産まれてからずっと、彼はナイトシフト(夜番)担当です。最初は私の体力が回復していなかったことと、おっぱいの生産をよくするために、夫が買ってでてくれたのですが、以来変更することもなく、おっぱいを打ち切ろうとしている今でも、相変わらずナイトシフトを担当してくれています。

といえば聞こえはいいですが、実際のところはナイトシフトから降りることが出来ないんですね。なんでも、夜中に子供が泣き出すと、私は眠ったままで布団を頭からかぶり、夫を蹴飛ばすんだそうです(私はもちろん覚えていない)。それで、起こされた夫がなんとか子供を黙らさざるを得ない、という。すごいですね、夫を蹴飛ばさせるものは母性本能なんでしょーか?

会社勤務もパートタイムに切り替えたので、週2日は家にいます。ウチのベビーシッターさんは朝番なのですが、週2日語学学校に通っているので、その日は夫が夜から朝から昼から、ずっと面倒見ています。私に外出する用事があれば、彼に子供2人をおっつけて出かけることもよくあります。

おかげで、かわいそうに、彼が一番寝不足なのですが、まあよく頑張ること。前回のエッセイで母性本能ついて疑問を呈しましたが、私はますます「父性本能は母性本能より絶対すごい」と認識を深めております。


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ダディとおしゃべり


まず、彼の子供たちへの保護本能には脱帽します。
夜中に突然ムクっと起き上がるなり「カレン、カレン」と寝ぼけ眼で叫びつつ、私たちのベッドの中を探し回り、掛け布団の上にあった私のセーターやらソックスやらをひとつひとつ取り上げ、「あれ? こりゃカレンじゃないぞ」と。似たようなことが何度かあり、もう私は思い出すだけで吹き出してしまうのですが、「いやあ、ここまで私の意識は子供たちの影響を受けていないぞ」と感心します。

彼女らの要求を読み取る力もすごいです。
彼は新生児の頃からわけわからない号泣に付き合って要求を汲んできました。ご機嫌が悪い時の授乳や寝かし付けなど、タイミングを計るのがものすごくうまいです。

なんといっても、私が一番感心しているのは、彼女らとの付き合いに飽きたり、疲れたりしないこと。
相手は言葉も分からないアカンボですから、いくら可愛くたって、ふつうの大人なら10分も付き合ったら、飽き飽きして疲れてくると思います。最近はだいぶ反応があって面白くなってきましたが、それでも私なんか楽しくやってられるのはせいぜい30分が限度です。

ところが、夫は飽きないらしいのですね。いつまでも彼女らと「会話」して遊んでます。彼女らも夫が声かけると、余計にしゃべるし、よく笑います。「精神年齢が一緒なんだよ」とか言ってますが、たしかに男性のほうが子供らしい遊び心を持ち続けている傾向はあるかもしれませんね。

でも、扱いは荒っぽいですよ。片足ひっつかんで引っ張ってみたり、ドスンと置いたり、使用済みのおむつで顔拭いちゃったり(^^;)。でも、そのおかげで子供たちの成長が早まっているような気もしますし、子供たちはそういう荒っぽい扱いが刺激的で好きみたいです。





ところで、よく、「男性は繊細じゃないから細かいところまで気付かない」なんて言いますけど、これホントでしょうか? ウチの夫は子供の引っ掻き傷の治り具合から、室温への気配り、その日に合った服選びまで、私以上によーく気が付くんですけど。もしかして、それは単に「私が男以上にものすごく鈍感」ってことに過ぎないんでしょうか? それとも、「ウチの夫が女みたいに異常に気が付く」ということなんでしょうか?

考えてみるに、「男性だから、細かいところに気付かない」のではなくて、「継続的に世話していないと、細かいところまで気付かない」というのが正しいんじゃないかと思われます。

大方の男性は仕事などの関係で、ずっと赤ちゃんと付き合っていられないので、どうしても「その場限りの付き合い」が多くなりますよね。前後の情報が欠落したまま現状だけを見ているから、「なぜ今、機嫌が悪いのか」という理由がいくつも思い付かないんだと思います。
ずっと面倒見ていれば、「ミルクはさっき飲んだばかりだし、デカイうんちも出たばかりだ」という情報が入っていますから、「じゃあ他の理由はなんだろう?」と考えることが出来ます。また、過去の経験値を利用して、「もしかして、こないだみたいに暑すぎてウダっているんじゃないか」とか推測もつきます。

もうひとつ、考えられる理由としては、男性は社会的にアカンボの面倒をみる役割を担っていないとされているので、責任感、興味がもともと持ちにくい、ということもあろうかと思います。社会的に「あなたにその必要はない」と言われているので、やろうという意欲すら持ちにくいという。さらに、女性の側も、「赤ちゃんのお世話は私の仕事」と囲ってしまい、その結果男性を育児から阻害するという傾向があるんじゃないでしょうか。

たとえば、夜泣きされたり、グズったりした時に、自分が黙らせなくてはならない立場だったら、なんとか相手を黙らせるための手段を必死に考えますよね。黙ってくれないと、こっちが眠れないわけですし、下手したらダンナに「明日の仕事に差し支える!」と怒られてしまうし。

夜番の夫としては、私に蹴飛ばされることなく(^^;)、安らかな睡眠を継続させるために、ありとあらゆる知恵をひねって子供らを寝かしつけているわけです。そりゃあ、細かいところに気付くのも当然といえば当然ですね。なんか、これ書いてるうちに、夫がかわいそうになってきた(^^;)。

ともあれ、結局のところ、細かいところに気付くかどうかは、どれだけ子供と関わっているか?によるわけで、男性だってちゃんとアカンボの世話は出来る、というか、真剣にやったら女性以上に上手に出来るものなんだと思います。


オージー・パパは子育てに参加するか?


「オーストラリアでは男性も子育てに参加していますか?」と聞かれたら、参加しているおとうさんがほとんどだろうと思います。でも、その参加度・参加具合で言えば、標準的日本のおとうさんに毛がはえた程度ってのが、実態ではないか?と考えられます。

実はこれは私も非常に驚いたことなんですが、「育児は女の仕事」という考え・意識は、オーストラリアでもまかり通っているようなんですね。「アカンボの世話には興味を持たない夫、家で孤独に育児をする妻」という構造は日本だけじゃなく、オーストラリアでもそれが結構ふつうみたいなんです。




地域のEarly Childhood Health Centreが運営する「マザーズ・グループ」というのがあって、私も参加していました。同じ月齢の子供を持つおかあさんたち20人くらいが週に一度集まって、看護婦さんがレクチャーしてくれたり、その日のお題にそって、話し合いをするというものです。

ここで知り合ったオージー・ママさんたちと話していると、もう夫の悪口のオンパレードになるんですね(^^;)。

  • 子供が生まれたことで生活の変化をしいられたのは、私だけ。夫は今でも平気でゴルフに出かけていく。
  • こっちが寝不足でフラフラになって授乳しているのに、皿洗いすら手伝おうとしない。
  • 1時間ほど友達と外でお茶飲んで帰ってきたら、夫はテレビゲームに熱中、子供は泣き叫んでいる。夫に 'What are you doing!' というと、'I thought she is OK' と言った。
  • 帰宅するなり私を素通りして子供のところに行き、'How are you today?'と話し掛ける。What about me!


こんなグチ大会の最中にいると、私としてはホンネで話が出来なくなります。「ウチは夫がよく見てくれるので、ストレスも溜まらないのよね」なんて言おうものなら、もう、ドッカーンとヒンシュクものでしょう。

実際、「子供が生まれて夫婦の間で起きた変化」というお題のときに、「夫と一緒に子育てできるのが楽しい」と発言したら、会場がシーンと静まり返ってしまったことがありました。それをフォローするかのように、一人のおかあさんが「それは、双子だからでしょう」と言ったところ、全員が大きくうなづいて、ようやく場がおさまった、という。

もっとも、この会の目的は、子育てに関する情報交換することと同時に、自宅で一人奮闘しているおかあさんがストレスをため込まないようにってことだと思うので、自宅に2人も応援者を抱えている私には、そぐわない場だったのかもしれません。

それにしても、このオージー・ママさんたちの話を聞いていて、「なんだぁ、実状は日本とそんなに変わらないんじゃないの」と驚いたわけです。たぶん、日本とちょっと違うのは、実状は同じでも、「そのことをおかあさんたちが激しく不満に思っている」という点じゃないでしょうか。いちおう、思想的・社会制度的には男女平等になっているからこそ、現実とのギャップに不満を抱くわけで。日本では「そんなん当たり前」と捉えられているのか、おかあさんたちもイチイチ不満なんか言ってないような気がしますが、いかがでしょう。





こうして、オージー・ママの不満を聞いていると、「じゃあ、男性側の意識はどうなんだ?」という興味が湧いてきます。

ウチの夫は、子供たちが生まれて1ヶ月めくらいから会社勤務をパートに切り替えて、週2日は家にいることにしました。「こんな状態では、とても仕事と両立できない」という私からの要請もありましたが、彼自身も「子供が小さいうちは出来るだけ一緒に過ごしたい」という考えだったから、最終的にそういう決断に至ったわけです。「半年パートに切り替えても、その差額は新車買うくらいのもんでしょ? それなら、その新車で会社に通勤している時間を、子供たちとの時間に充てたほうが、よほど意義深いよ」と。

もちろん、一時的にパートに切り替えたらクビになったり、会社で立場が不利になるような不安定な職場環境だったら、そうもいかなかったでしょう。また、ラースの直属のボスにも双子がいて、その大変さをよく知っていたので、会社と交渉する上で理解・協力してくれた、ということもラッキーでした。

ですから、「オーストラリアでは、子供の世話をするために男性が会社勤務をパートに切り替えることが多い」というほど、一般的なことではないですし、逆に「それが出来るということは恵まれた環境である」とも言えると思います。しかし、ここは個人主義がとおった西洋社会ですから、個人がどんな生活や仕事の選択をしようが、それに首を突っ込んでくるようなことはないだろう、と私は思っていました。

しかし、ラースの同僚たちの反応には驚きました。

「子供の世話なんてのは奥さんがやるものだろう? なぜ、キミが仕事(給料、昇進のチャンス等)を減らしてまで子供の面倒を見なきゃならないんだ」と、みんなに質問攻めにあって、うっとーしかったそうです。中には「奥さんが一人で面倒見切れないなら、どうして双子だって分かった時に中絶しなかったんだ」とまで言う失礼な輩もいたそうです。なんまいだ、なんまいだ。

ここからも分かるように、オーストラリア社会でも「子供の世話=女の仕事」で通っているわけですね。チャイルドケアシステムは日本よりは発達しているから、子供を預けて社会復帰するおかあさんは多いのでしょうが、それでも家で子供の世話をする、その主役は、あくまで女性なわけです。

私の知り合いのだんなさんたちのことを考えても、わりと子供の面倒も見ている子煩悩パパが多いのですが、そういう人たちでも「基本は女性の仕事であり、男性はその手伝い」というサブ的な立場をとっている場合が多いような気がします。

そういうわけで、子育ての主導権が夫婦のどちらにあるわけでもなく、2人で同じように子供と関わっている私ら夫婦は、オーストラリアでもかなり変わり者の部類に入ってしまうようです。ラースは「デンマークではそんなもん当たり前だ」と言いますし(女性の平均給与が男性のそれを上回るお国柄だからでしょうが)、彼の性格からしても、彼が特別、子供好きであるとか、世話好きであると言うわけではないと思うんですが。


マミィは「育児」してるのかな?


そういや、ふと思ったんですが、「育児」「子育て」という言葉は、なんか違うというか、私たちがやっていることとはそぐわないなあって感じます。だって、別に「育てよう」「育児だ」とか思って、ミルク飲ませたり、おむつ替えたり、あやしたりしているわけではないもんねえ。

この感覚は、なんというか、ただ「人として付き合っている」だけですわ。基本的には彼女たちが「腹減った」「眠い」などと要求を訴えるから、対応しているわけです。反応が面白いから話かけたり、笑顔が可愛いから笑かそうとしたり、うんちくさいからおしめ替えたり、汗臭いからお風呂に入れたり。人として当たり前に付き合っているだけ。

もう少し大きくなったら、「しつけ」とか「教育」みたいなことも意識するようになるのかもしれませんが、今のところは「育児なんて呼ぶには、私たちにはちょっとおこがましいんじゃない?」って思ってしまいます。私たちが育てているわけじゃなくて、彼女たちが勝手に育っているって感じですね。

よく親がナマイキになった子供に向かって言う、「一人で勝手に育ったような顔しちゃって。どんだけ苦労して育てたと思ってんのよ」というセリフがありますが、「それ、そのとーり。子供は一人で勝手に育つのよ」って思っちゃいます(^^;)。

というのは、アカンボって自分でゴハンも食べられないし、シモの世話も出来ないわけですが、それを「人にやらせる力」があるんですよね。「泣きわめく」「声をあげる」「可愛く笑う」「ポチャポチャの気持いいお肌で魅了する」といった、沢山の武器と技を生まれながらに持っているわけです。こうした技を上手に駆使されるので、私たちも無視できなくなって、思わずお世話してしまうという仕組み。やつらは、なかなかのやり手です。

だから、我々が「育ててやってる」とか「世話してやってる」なんて思ったら大間違いで、やつらにうまいこと操られているだけなのです。我々親は、やつらのシモベとなって働かされているだけで、育っているのはあちらさんの計算どおりなのです。・・・な〜んて具合に考えたら、こんなんとても「育児」なんて言えないよなあって(^^;)。





そんなわけで、毎日の作業はたしかに面倒臭いことばっかりですが、でも、やっぱり、イイモンですね。「どうしてまた、こんなにイイ子が2人も私たちのところにやって来てくれたんだろうね?」って、毎日のように夫と話しています。ホント、神様に感謝ですよ(^^;)。

来年も引き続き、この「忙しいけど、ささやかに幸せな日々」を楽しませてもらいましょう。どうせ、すぐに大きくなって、親の相手なんかしてくれなくなっちゃうんだからね(^^;)。

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2000年12月13日:福島


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