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アロマ&クレイセラピー

実験記録


-ヘアケア編-



アロマを使ったヘアケア作戦編をまとめてみました。

私の髪はもともと細くてコシがなく、放置しておくとすぐにスズメの巣状態になるし、枝毛も絶えないという、世に言う「いたみやすい髪」でした。よって、実験したのは「いたみやすい髪」バージョンだけです。あしからず。


(1)自作のナチュラルシャンプー

シャンプーって自分で作れるんですね。私はシドニー来てから合うシャンプーがなくて、日本から送るにも送料がバカにならないので、手元にある安い素材を使って自分に合うレシピを試行錯誤して作りました。

  • カスティリア石けん(液体) 100ml
  • ネロリウォーター 50ml
  • カモミールウォーター 50ml
  • はちみつ、又は黒蜜 大さじ3杯
  • ラベンダー 2滴
  • ヤロウ 2滴

カスティリア石けんはそのままだと濃度が濃すぎるので、水分で薄めます。ネロリとカモミールウォーターはphが弱酸性でヘアケアに適しているため、水の代わりに利用してみました。
はちみつ、黒蜜にはトリートメント効果があるので、傷んだ髪にはもってこい。黒蜜は黒髪を美しくするとも言われます。
使用前によく振ってから使いましょう。

エッセンシャルオイルは、ラベンダー、ヤロウの他にも、下記のようなものが使えます。
  • フケには → ユーカリオイル、ローズマリーオイル、タイム、ティートリー、パルマローザ
  • オイリーヘアには → ベルガモット、レモン、サンダールウッド、ペパーミント
  • 抜け毛には → クラリセージ、イランイラン、シダーウッド、ウィンーターグリーン、ローマンカモミール


(注)
  • カスティリア石けん(Castile Soap)は非常にマイルドな植物性石鹸なので、市販のシャンプーに比べると泡立ちもよくないし洗浄力も強くありません。界面活性剤入りの市販のシャンプーに慣れてしまった我々現代人には、最初はもの足りないように感じますが、慣れるとこれでも十分心地よくなって、市販のシャンプーじゃキツすぎてたまらんと感じるようになります。どうやら、人工成分たっぷりの市販のシャンプーを使っていると不要な汚れまで引き付けてしまうようです。カスティリア石けんに切り替えてからは、汚れが落ちやすくなったというよりも、髪が汚れなくなったというのが正しいような気がします。


  • カスティリア石けんはシャンプー以外にもボディソープ、クレジング作りのもと、掃除用洗剤としても応用できます。

  • カスティリア石けん、アロマウォーター、エッセンシャルオイルはE-Conception通信販売で入手可能です。「ショッピングサイト」はこちら。


この自作のシャンプーは、カスティリア石けんが泡立ちにくいことから、慣れるまでは「どうも洗った気がしない」のが欠点。そこで、自然派シャンプーへの切り替え第一弾としては「シャンプーベース」の方が適しているんじゃないかと思っています。こちらも植物性材料から出来たナチュラル・シャンプーなのですが、比較的泡立ちもよくマイルドなので、一旦これで慣れてからカスティリア石けんに切り替えた方がいいかもしれません。

【参考:知り合いの美容師さんから聞いた話】

「髪のトラブルの原因のほとんどは、シャンプーの仕方で解決できます。まず、市販のシャンプーは刺激が強すぎます。植物系のシャンプーを選び、これを水で2~3倍に希釈して使ってください。濡れ髪にシャンプーをつけたら、時間をかけて指先で地肌をよく擦って汚れをとります。髪の汚れは比較的簡単に落ちますが、地肌の汚れは油分なのでしつこく残ります。シャンプーが泡立ちにくい時は、地肌が汚れている証拠ですので、二度洗いします。

その後、髪の先を手で持って地肌で叩くようにしながら、よーくすすぎます。ほとんどの人がすすぎが足りないために、髪に負担をかけています。普段の倍くらいの時間をかけて、完璧にすすいでください。

すすぎをしっかりしていれば、リンスもコンディショナーも毎日する必要はありません。リンスやコンディショナーを使う場合には、これもしっかりすすいでください。リンスやコンディショナーを髪に残しておいた方が髪によいと勘違いしている人がいますが、それは間違いです。髪に残ったリンスやコンディショナーの成分が髪を傷めてしまうのです。

また、髪を洗いすぎると抜け毛のもと、という説がありますが、逆に髪を不潔にしていると抜け毛になりやすいのです。一日一度はシャンプーしましょう。」

→この美容師さんの指示どおりにシャンプーするようになってから、確かに髪は格段に健康になったようです。「しっかりすすぐ」というのがポイントみたいです。

【仕入先代表の説】

困ったことに上記と異なる違う見解を聞いてしまった。よりにもよって、オーストラリアのアロマセラピー第一人者としてグル的存在でもある卸先の代表からである。彼の説は次のとおり。

「シャンプー洗髪は出来るだけしない方がいい。シャンプーすると髪の自然なPHバランスが崩れるからだ。日常の汚れならばシャワーついでにお湯で流すだけで十分。僕なんかもう1ヶ月もシャンプー洗髪していない(けど見た目は別に不潔でもない)。髪が慣れるまではあぶらっこくギトギトなりがちだけど、そういう時は髪にクレイパックするといい。どうしても洗髪したい時は、カスティリア石鹸のようなマイルドなものを使うように。」

というわけで、私はどちらの説が正しいのが知りたいばかりに、今度は「シャンプー洗髪しない」実験に挑んだ。3日めくらいで頭皮が痒くなってくるので、クレイパックをする(水に溶いたクレイペーストを髪と地肌に塗って15分ほど放置してからお湯で洗い流す)。すると、カユミは落ち着くが、若干クレイの粉が髪に残っているのか、キシキシしてくる。クレイパック後2日が限界点。さすがに洗髪したくなった。

しばらくぶりに洗髪すると、カスティリア石鹸でも十分に泡立って、ものすごくキレイに落ちたような気がするから不思議。ふつう、汚れがひどければ泡立ちにくいはずなのに。髪も頭皮も刺激のない静かな日々に慣れてしまったので、ちょっと石鹸がやってきただけで大袈裟に反応したのだろうか? とにかく久々の洗髪はとてもスッキリした気分だった。

その後、洗髪しなくても済むように、クレイバスを利用する方法を編み出した。ちょうどクレイバスソルト作りに懲りたおしていたので、クレイパック代りに、クレイバスの中で髪をお湯洗いする。おまけに頭ごとお風呂につかれば、クレイバスの効力が頭皮まで適用されるはずだ。クレイバスの中のクレイがどこまで効いたのかは分からないが、確かにカユミもギトギトも起こらず無事に過せる。

そんなこんなで工夫しているうちに、1ヶ月とはいかないまでも、1週間は洗髪しなくても済むようになった。確かに髪は傷みにくくなっているし、抜け毛も減ったと思う。週イチシャンプーに慣れるまでに2ヶ月近くかかったが、慣れてしまえばこっちの方が髪にも地肌にもいいことは間違いないと確信している。




(2)自作のナチュラルコンディショナー

傷んだ髪に時折アロマ・コンディショニングしてみてください。髪にコシが出て、次第に丈夫になってきます。

  • ココアバター 25g
  • はちみつ ティースプーン1杯
  • スウィートアーモンドオイル 40ml
  • ホホバオイル 10ml
  • ヤロウブルー 3滴
  • カモミールローマン 3滴
  • ウィンターグリーン 2滴

まず、ココアバター(固形)をナイフなどで細かく削ぎ落とし、湯煎にかけて溶かします。これにはちみつ、スウィートアーモンドとホホバオイルを混ぜ合わせ、よくかき混ぜます。最後にエッセンシャルオイルを滴下し、遮光瓶などに保存します。この量で2~3回分使えます。

使用法は、シャンプー前に髪全体につけて、できれば日光の下でしばし温める。蒸しタオルでもいい。15分~30分くらい放置してから、通常どおりシャンプー、リンスします。

【参考:知り合いの美容師さんから聞いた話】

コンディショニングというのは、とりあえずその場の髪の状態を整える効果はありますが、根本的に髪が健康になるわけではありません。髪そのものは死んだ組織で出来ていますから、いくら栄養を与えたところで対症療法でしかない。コンディショニングによって髪がまとまりやすくなるとか、しっとりするといった効果は望めるので、それ以上傷ませないという意味では効果があるのですが、コンディショニングしたことによって枝毛が元に戻るわけではないのです。

傷んだ髪は切るしかありません。が、次に伸びてくる髪に期待することは出来ます。つまり、地肌を刺激し健康にすることです。そのためには、シャンプー(特にすすぎ)をしっかりし、清潔に保つとともに、よくブラッシングすることです。よく「髪が傷んでいるので櫛が通らない。無理やりブラッシングすると却って髪を傷めてしまう」という人がいますが、それでもブラッシングした方がいいです。確かに無理なブラッシングによって髪を傷めることはありますから、ブラシを使う前によく手櫛でほぐしておいてからブラッシングしてください。ブラッシングによって地肌が刺激を受けて、健康な髪が生えやすくなるのです。

→私の髪はこんがらがりやすくてブラッシングなんかとんでもないという状態だったのですが、この話を聞いて以来、マメにブラッシングするようにしています。ブラッシングすることによって髪がこんがらがりにくくなるので、それで逆に枝毛や切れ毛を防止できるようです。また、「ブラッシングが地肌を刺激して健康な髪が生えてくる」という部分は、そのまま「アロマオイルが地肌を刺激して健康な髪が生えてくる」と置換えて理解すればいいように思います。つまり、ブラッシング+アロマオイルでの地肌マッサージにより、地肌が刺激されるようで、髪の伸び方も早くなりました。






(3)自作のリン酢

要するに洗いあがった髪を酸性にして保てばいいわけなので、水+リンゴ酢+エッセンシャルオイルという組み合わせでリンスは簡単に出来てしまう。しかし、どうも酢の匂いが髪に残って気になったりもする。リンゴ酢のかわりにクエン酸を使うと、匂いが気にならないという説も聞くが、まだクエン酸は入手していない。

そこで、ビール・リンスというのも試してみた。ビールに含まれるプロテインが髪を守ってくれるそうだ。

<A.基本のリンス>
  • ミネラルウォーター 25ml
  • リンゴ酢 ティースプーン2杯
  • エッセンシャルオイル(カモミール、ラベンダー、レモン、ローズマリー等)


  • リンゴ酢のかわりにクエン酸を使うと、すっぱい匂いがしなくていいそうです。
  • 酢の臭いが気になる場合には、ネロリウォーター、カモミールウォーターなどを加えるといいです。これらのアロマウォーターも弱酸性なので、リンスとして利用できます。
  • 上記レシピにドライハーブを浸け込むこともできます。


<B.ビールリンス 追加液>
  • ビール 25ml
  • エッセンシャルオイル 7~9滴

上記AとBをよく混ぜて、髪全体にまんべんなくつけ、最後は水で洗い流します。

→後日譚:
「カスティリア石鹸のみで洗髪・できるだけシャンプーしない」という習慣がついてからは、リンスすら必要なくなりました。刺激の強いアルカリ性の洗浄剤を使うから、リンスで酸性に戻す必要があるわけで、刺激のほとんどないカスティリア石鹸を使っている分には、仕上げになにもつける必要がないのです。タオルドライのあとにネロリウォーター(弱酸性)をシュッシュを拭きかけておくと櫛どおりもよくなります。冬場など乾燥しがちな時は、静電気防止に「コンディショナーベース」を毛先に少しだけつけますが、それで十分です。



(4)ジェルパック

最初は本に載っていたゼラチンを使ったレシピでトライしたものの、なんだか納得がいかない。そこで、ミネラルジェルを利用してオリジナルレシピを開発してみました。

  • ミネラルジェル 100グラム
  • ネロリウォーター 20ミリ
  • レモンの絞り汁 小さじ1杯
  • キャロットオイル 3滴
  • クラリセージ 3滴

これを髪全体に湿塗して、ゆっくり湯船につかります。15分くらい放置したら、洗い流して出来あがり。髪が独立して櫛どおりがよくなり、自然なつやも出てきます。シャンプーしない日に、このジェルパックするのが日課になりました。

(5)クレイヘアパック

髪のトリートメントと洗浄を兼ねた、重宝なヘアパックです。黒蜜をたっぷり入れて、つやのある髪に仕上げましょう。

  • ピンククレイ 20g
  • くろみつ 大さじ3杯
  • カモミールウォーター 15ml
  • エッセンシャルオイル 数滴(ラベンダー、ベルガモット、イランイラン)


クレイにウォーターをしみこませます。2~3分放置すると、自然とペースト状になります。そこにくろみつとエッセンシャルオイルを混ぜて、髪と地肌にパック。最低でも15分くらい放置してください。クレイが乾燥したら、シャワーでよく洗い流します。このパックをした日はシャンプーしないでOK。


→育毛のためのトーリトメントについては、こちらをご参照ください。