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アロマ&クレイセラピー

実験記録


-その6-




(31)肩凝り・腰痛に効くマッサージブレンド

私は仕事柄、年柄年中パソコンに向っている。生来の肩凝り症ともあいまって、すぐに肩凝りを起こす。そこで、整骨院の先生から「患者さんに好評」とお墨付きを戴いたレシピを試してみた。

ユーカリレモン1滴、ローズマリーカンファー2滴、ペパーミント2滴、ラベンダートゥルー3滴の割合でブレンドを作って、夜寝る前に肩から背中にかけてマッサージしてもらった。その夜はじわじわと血行がよくなっていくような気がする程度だったが、翌朝にはフレッシュな気分で起きられた。しかし、また翌日もパソコン前で肩凝りを起こすんだよな。生活自体から変えなければならないってことは分かっちゃいるのだが、かといって仕事辞めるわけにもいかないしね。

ところで、このブレンド、腰痛にも効くようである。腰も肩もやられた時は、寝る前に同じブレンドで全身マッサージしてもらっている。余談だが、全身マッサージってのはブレンドに関わらず、やたら気持ちがいい。そのままふわっと寝入ってしまえるし、翌朝の寝覚めが違うように思う。「マッサージしてやること」が趣味のダンナを持った私は幸せ者である。

参考:帝塚山芳香研究会からの報告

    肩凝りには、次のようなブレンドでのマッサージがオススメだそうです。
  • タンジェリン+ラベンダー+クラリーセージ
  • ジュニパー+バーチ+ペパーミント+シダー+ローズマリー
  • ローズマリーかクラリーセージかマジョラム


上記は研究会メンバーのうち、3名の方がそれぞれに気に入っているブレンドです。精油は人によって相性(効く/効かない)があるので、自分に効果のあるブレンドを探してください。





(32)やけどには絶対ラベンダー!

やけどには断然ラベンダーである!(断言)

はるか昔、実験室で大火傷を負ったガットフォセが、たまたま手元にあったラベンダーの原液に手をつけたら、あっという間にキレイになったという逸話はアロマセラピー愛好家の間では有名である。「ま~たまた、大袈裟なんだから~」と思っていたけど、自分で体験すると、このラベンダーのヒーリング効果には本当に脱帽するしかないのだ。

コツは直後に希釈しないで原液のまま火傷した部分だけに塗ること(子供用には希釈して)。時間を置いてからだと効果は落ちてしまう。とにかく「あちちっ!」の1秒後に塗る(だから我が家のキッチンにはラベンダーオイルが常駐している)。軽い火傷なら、すぐに痛みも赤みもとれて、速攻でキレイに治る。よく水で冷やすというが、水で冷やしてから塗るより、水で冷やす前にラベンダー原液を塗る方が効果あるように思う(大火傷の場合は別かもしれないけど)。

火傷した翌日からは、カモミールやキャロットなど別のオイルとブレンドした方が治りは早くなるようだ。
とにかく、ラベンダーの火傷直後処方は、アロマセラピーの中で「最も効く使用法・第一位」に選ばれる効能かもしれない。

※ラベンダーでも品種違いの「ラベンダー・スパイク」はケトン含有量が高く、火傷により効果的だと思います。




(33)胃腸の調子を整える

胃だけは丈夫で滅多なことでは調子を崩さない私なのだが、先日イタリア料理なんか食べに行ったりして、調子に乗ってものすごく食べ過ぎてしまった。家に着く頃から、胃がムカムカして気持ち悪くなってきた。

で、さっそく胃に良さそうなオイルを選択してブレンドしてみた。ペパーミント+タイム(ルージュ)+ローズマリーなんか相性がよくて効きそうだ。早く治したいので浸透の早いキャリアオイル「ファインココナツブレンド」に希釈して、胸からおなかにかけて(乳首は避けてね)マッサージ。

同時に、胸のむかつきをとりあえず抑えようと、ペパーミントをティッシュに1滴たらして、枕もとに置いてベッドでゴロゴロしていた。これは速攻性がある。根本解決にはならないけど、その場の気持ち悪さをやり過ごすにはいい方法だと思った。

ペパーミントの香りでムカツキを抑えているうちに寝入ってしまった。マッサージの方は効いたのか効かないのかよくわからないが、翌朝は平常どおり、ただ眠いだけの朝であった。



参考:消化器系に作用する精油

消化系に作用するオイルとして有名なのは、
バジル、ローズマリー、ペパーミント、タイム、ローマンカモミール、レモン、シナモンリーフ、マジョラム、ミルラ、ブラックペッパー、ヤロウブルー等があります。


資料によると、胃の消化機能を正常にし、腸をきれいにする精油には次のようなものがあります。
バジル、マジョラム、タイムルージュ、ペパーミント

使用方法としては、マッサージが最も効果的だと思います。ベースとなるキャリアオイルは、この目的の場合、浸透が早い方がいいので、「ファインココナツブレンド」か「ホホバオイル」がお勧め。できれば、食後すぐにお腹の部分をマッサージします。30分~1時間ほどでエッセンシャルオイルが血液を介して体内に到達するハズです。
また、毎晩ボディマッサージをします。お腹部分だけでなく、できれば全身マッサージがいいです。但し、タイム、バジル、ペパーミントは皮膚の弱い方が使うと、トラブルになる場合もあるので、はじめは希釈率を低めに。

あとは、カモミールティー、ペパーミントティーなどのハーブティーを飲むのもいいようです。特にペパーミントの葉をそのままお湯に入れて、蜂蜜を溶かして飲むと、超おいしいし、効果もあがるような気がします。






(34)ぜんそく対策

うちのダンナは生まれつきの喘息持ちで、子供の頃はさんざん苦しんだそうだ。最近は落ち着いているが、春先など何かの花粉が影響するのか、喘息の初期症状を起こすことがある。いよいよとなったら、スプレー薬(かなり強い薬なので軽い時は使わないようにしている)するしかないのだが、「来たかな?」という程度の時は、アロママッサージこそ適した処置だろう。というか、実験のチャンスを与えられた私としては、勝手にそう思いたい。

気管支に作用するというユーカリ、ニアウリ、ラベンダー、ローズマリーを浸透の早い「ファインココナツブレンド」で希釈して胸をマッサージ。デカくてブ厚い胸なので、自分用の2~3倍量を用意しないと足りなくなる。
「どう効いた?」と聞くと、「よく分からないけど、この香り、好きだよ」。はぁ・・。好きな香りであるってことは効く可能性も高いわけだから、いい傾向なんだけどね、でも、アタシが聞きたいのはそーゆーことじゃなくって・・・。

まあ、しかし、どうやら翌朝はもう咳もゼーゼーもしてなかったから、多少は役に立ったのではないだろうか。

後日譚
その後、資料で読んだところによると、ぜんそくと一口にいっても原因はいろいろなので、その原因に見合った処方をしなければならないそうです。大きく分けると、ストレス性のもの、ホルモンのアンバランスによるもの、アレルギー性のものがあるそうで、ストレス性のぜんそくにはリラックスさせるラベンダー、発作にはニアウリ、咳どめにはマートル等、それぞれの症状に見合った精油があるようです。

が、どのタイプもアロマセラピーで完治できるわけではなく、アロマはあくまで対症療法的、補助的な役割でしかない。例えば、うちのラース君はアレルギー性らしいので、なんといってもアレルギーの原因を追究し、それを避けることが一番と考えられます。






(35)手術後の傷あとにセンテラオイル

先日、卵巣腫瘍摘出手術を受けた。手術自体は簡単なものだし、3日で退院してしまったのだが、やっぱりメスの入ったお腹はそれなりに痛かったし、治ってくるに従って痒かったりもした。そこで、その時の傷の状態に応じて、いろいろなレシピでアロマセラピーしてみた。

今回活躍したのが、センテラオイル。細胞の若返りを促進する働きがあるというので、ここぞとばかりに活用したみた。以下がそのあらまし。


  • 手術直後~1週間

    この時期は傷にばい菌が入って化膿したりするおそれもあるかと思って、殺菌作用のある精油を中心に使ってみた。ふつうのキャリアオイルだと肌にすぐ浸透してしまうので、長時間肌の上に精油が残るように、蜜ロウをゆるめに溶かして作ったクリームに精油を混ぜて使った。実を言うと、傷が痛くてとても直接手で触れる状態ではなかったので、オイルを塗るのはちと苦しかったのだ。クリームなら直接傷に触れずに、ちょぼっと置いてくることが出来て便利、という都合もあったわけ。クリーム状になってると肌への浸透が遅いので、下着にくっついてしまうという心配があるのだが、今回は大丈夫。なにしろ、傷が痛くてパンツなんか履けたもんじゃないのである(いつもノーパン)。

    レシピは、蜜ロウ5g+ホホバオイル15mlを溶媒にして、ユーカリレモン、ティートリー、ラベンダーをホホバオイルを滴下。
    殺菌にはニアウリが最も効果的というのだが、独特で強烈な匂いがしてどうも好きになれない。最近はかわりにユーカリレモンを活用している。

  • 手術1~2週間

    傷が治るに従って痒くなってきたので、上記ブレンドに痒み止めのペパーミントを混ぜる。更に、傷痕を早く治したいので、カレンデュラオイル、センテラオイルを混合。

  • それ以降

    あとは「傷痕が消えて欲しい」と願うばかり。いよいよパンツが履けるようになったので、蜜ロウ&ホホバのクリームは更にゆるめに溶いて肌への浸透を多少早くしてやる。使う精油はカレンデュラ、センテラオイル、ティートリー、ラベンダー。



アロマのおかげか手術後の経過は良好で、傷もだんだん目立たなくなってきている。本当は実験のために傷の一部にはアロマセラピーしなかった部分を残しておくべきなのだが、やっぱり全部キレイに治したいから全体に塗ってしまった。よって、このアロマクリームを塗らなかったらどうなったのか?は不明。この傷が完全に消えてなくなるのにどれくらいの月日を要するのか、興味津々である。

【半年経過報告】
手術痕はほとんど目立たなくなりました。といっても、術後3ヶ月めくらいからは、だんだんどーでもよくなってきちゃったので、ボディマッサージするついでに、ちょいとセンテラオイルを加える程度のケアしかしていませんでした。
現状はよーく見ればうっすらと色素沈着状態になってる線が残ってるのは分かりますが、触ったところはスムース。「信じられない、ここまで治れば立派なものだ。この傷がこれ以上消えることはないだろう」と夫は言うのですが、そーゆーもんなのでしょうか?(1年経ったら色素は完全に消えてました。)

センテラオイルの効力を確認したかったけれど、傷全体に塗ってしまったし、手術痕なんてコレしかないから、比較しようがないのです。全然実験になってませんね。





(36)海外旅行のおとも

海外旅行は楽しいけれど、時差ボケが厄介。たいてい到着した日は疲れて寝入ってしまうし、2~3日しないと身体が日照時間に合わなかったりして、下手すると帰る頃になってようやく時差ボケが治ってきたりする。

そこで、時差ボケ対策ブレンドの活躍となる。
目的地のホテルに到着したら、ヤローブルー+クラリセージ+ラベンダー+カモミールローマンのブレンドで全身マッサージ。ひと眠りしたら心身ともにスッキリするので、是非お試しを。

アロマ トラベルキット

    旅行中はふだん家にいる時のように自由自在にアロマセラピー出来ないので、いくつか汎用性の高い精油とよく使うブレンドを選択して持参するといいです。前回6週間の世界一周旅行に出た時は、欲張って持っていきすぎました。旅行中だと日常と同じようにゆったりアロマを楽しんでいる暇はそうそうないので、本当に困った時に使うものだけ厳選した方がよさそうです。

    私のアロマキット:
    • 外傷、火傷、ニキビから安眠、リラックスまで何でもござれのラベンダーを1本。
    • 風邪、鼻炎対策にユーカリを2倍に希釈したもの1本。
    • 時差ボケ対策、生理痛対策、育毛の3用途で使えるブレンド(ヤローブルー+クラリセージ+カモミールローマン)の小瓶。
    • 便秘と胃腸障害の2用途狙いのブレンド(タイムルージュ+ペパーミント+ブラックペッパー+オレンジ)を小瓶に入れて。
    • 蜜ロウとホホバオイルで作った蜜蝋クリーム。応用が効くようにラベンダーとサンダルウッドのみ薄めに混ぜておく。







(37)過敏性大腸炎にもアロマセラピー?

今まで何人もの方から「過敏性大腸炎で悩んでいるのだが」という問い合わせメールを戴きました。ある方はなんとか効果のあるレシピを求めており、また、ある方は「ペパーミントの原液服用がいいと聞いた」とおっしゃっていました。

私も日本でサラリーマン生活をしている頃に、過敏性腸症候群らしきものにかかったことがあります。当時はそういう病名だということも知らなかったのですが、たぶんそうでしょう。半年ほど電車にもろくに乗れず大変な思いをしました。あの頃、アロマに出会っていたら・・と思う反面、アロマだけで本当に治療できるんだろうか?という疑問もあります。

実際どうして治ったかというと、環境を変えた=転職したからです。自分では気付かぬうちに相当なストレスを溜め込んでいたようで、一種の「登社拒否反応」だったのではないかと、今から振り返ると思えます。ちなみに、オーストラリアに来てからは一切そういったストレス病にかかったことはないです。

アロマセラピーでこういった厄介なストレス病が治ればいいのですが、結局は根本的な原因が別のところにあるのでしょうから、アロマだけで根本解決というわけにはいかないと思います。余計なお世話ではありますが、アロマセラピーなど対症療法を取り入れると同時に、ストレスの根本的な原因を探ってごらんになっては?と、思います。




(38)正しいバスオイルの作り方?

アロマで沐浴、実に気持ちがイイものである。しかし、厄介なのが「分離してしまうお湯とエッセンシャルオイルをどうやって溶解させるか」という問題。アロマにハマりだした当初は、原液をそのままお湯に滴らすという無謀なことをやっていたため、時折ウエスト周りに赤い線が出来て、痒くなったりしたものだ(オーストラリアのバスタブは浅いので、座るとちょうどお腹のあたりに湯面が来るのですね。だもんで、湯面に浮いている精油が「類は友を呼ぶ」状態になって、油分をもってる皮膚にくっついてくるので、軽い炎症を起こし、ウエスト周りに赤い線が出来るのです)。

それから、なんとか精油とお湯をうまく溶解させる方法はないものかと実験していた。レシチン乳化剤を入れると、とりあえず溶解されるので、精油+キャリアオイル+レシチン乳化剤というレシピで沐浴していた。が、溶け具合はイマイチ。というか、よーくシェイクすれば問題ないのだが、面倒臭さに作り置きしてあったバスオイルをシェイクせずにお湯に入れてしまったりすることがある。これはよろしくない。

「アロマバス ベース」という乳化剤をしてみた。これはイイ。水分と油分とがとても細かな分子状態で混ざっているような感じで、お湯の中でサラッと溶ける。
それから、バスオイル用に使うキャリアオイルだが、スイートアーモンドやホホバオイルなんかだと、ベタつき気味で、あとあとお風呂の掃除が大変。「ファインココナツブレンド」だと粘性が低くサラっとしてるので、いい感じに仕上がる。

アロマ バスオイルの作り方
  • アロマバス ベース 25ml
  • ファインココナツブレンド 25ml
  • エッセンシャルオイル 20~30滴

    ※エッセンシャルオイルはこの倍入れても乳化はします。でも、これくらいの量でも十分香りはしますから、特別に改善したい症状がない限り、私はこのくらいの量で作ってます。

アロマバスオイル 精油配合例
  • リフレッシュ! -朝の目覚めをよくするブレンド
    レモン、ベルガモット、ペパーミント、オレンジ(熱めのお湯で)
  • 安眠 -就寝前のゆったり沐浴ブレンド
    ラベンダー、カモミール、サンダルウッド(ぬるめのお湯で)
    あるいは、マジョラム、クラリセージ、カモミール
  • スキンケア -外傷を治癒するブレンド
    カレンデュラ、ティートリー、ラベンダー
  • 生理痛対策 -生理の来る1週間前から沐浴開始
    クラリセージ、カモミールローマン、ラベンダー、ヤロウ
  • 神経リラックス -イライラした神経を落ち着かせるブレンド
    ベルガモット、マジョラム、サンダルウッド、ネロリ(メリッサ、マンダリンで代用してもいいみたい)






(39)オリジナル香水を作ってみよう!

手持ちのエッセンシャルオイルが揃ってきたところで、オリジナルの香水づくりなんぞに挑戦してみたくなった。各精油の「顔」も覚えたし、「性格」も分かってきたから、単なる香水じゃなくて「なにか効能を狙った香水」が出来そうな気がするのである。
帝塚山芳香研究会の方から、以下のような香水の作り方を教えてもらった。

アロマ香水の作り方
  1. エタノール(無水でなくてよい)をアトマイザーのビンに7ミリ程入れる。
  2. 精油をベースノート(重いもの)から順々に入れていく。1,2滴ごとによくシェイクすることが大事。精油の合計は20滴前後位がちょうどいい。
  3. 途中液が濁ってきたらエタノールを足してシェイクする。
  4. 精油を全部入れてもまだ透明で10ミリに達していなければ精製水をスポイトで1滴ずつシェイクしながら入れる。濁りそうになったら、あとはエタノールで10ミリまで埋める。
  5. 10日ほど冷暗所に置く。毎日1回シェイクして熟成させるとマイルドな香りになる。
※最初はエタノールの匂いが気になりますが、時間が経過するほどに香りが練れてきて、自然な感じになってきます。


濁らないようによくシェイクしながら作っていくのがコツのようだ。だが、意外と難しいのが、使う精油の選定である。先に効能を決めて効果ありと見られる精油を選ぶのだが、それだけだと香水として美しい香りにはなかなかならない。ベースノート、ミドルノート、トップノートをバランスよく混合すること、相性のいいオイル同士を選ぶこと、香りの強いオイルは少な目に、弱いオイルは多めに等、考えねばならないことが沢山ある。

最初の作品はやってるうちにメタメタになってしまって、最終的に「それなりにいい香りがする」という程度のシロモノに終った。「ケバケバしくお化粧した女子高生」みたいな香りだ。処女作だけに自分としては「カワイイ」のだが、とても人に勧められるものではない。うーむ、香りの世界は奥が深そうである。

以下にレシピ例を紹介します。が、これはあくまで参考ってことで、皆さんご自身で納得のいく香水を開発してください。

アロマ香水 レシピ例
  • 女性向け派手派手コロン(私の処女作)
    ローズウッド 2滴、ローズアブソリュート 2滴、パチューリ 4滴、ユーカリグロブラス 1滴、イランイランコンプリート 1滴、ホーリーフ 5滴、フランキンセンス 2滴、シナモンバーク 1滴、ラベンダー 1滴
    効能:???

  • カーコロン(これはヒット作)
    ローズウッド 2滴、フランキンセンス 1滴、サンダルウッド 1滴、ローズマリーカンファー 2滴、ペパーミント 4滴、レモン 6滴、ベルガモット 3滴、オレンジ 4滴、シナモンバーク 1滴、レモングラス 2滴、ユーカリレモン 1滴
    効能:煙草の匂いを消す。眠気を覚ましてリフレッシュする。渋滞時のイライラを抑える。

  • リフレッシュコロン
    ローズウッド 2滴、サンダルウッド 1滴、ローズマリーシネロール 2滴、ペパーミント 3滴、タイムルージュ 2滴、レモン 5滴、グレープフルーツ 5滴、ベルガモット 2滴、オレンジ 4滴、ユーカリレモン 1滴、ユーカリラディアタ 2滴
    効能:お仕事中の柑橘系リフレッシュコロン。集中力を高め、インターネットアクセスのトロさに苛立った時に、一吹きして気分を落ち着かせる。

  • 男性用香水
    ムスク 8滴、ローズウッド 3滴、パチューリ 3滴、フランキンセンス 2滴、ミルラ(没薬) 2滴、サンダルウッド 2滴、クラリセージ 2滴、シダーウッド 3滴、シナモンバーク 1滴、ジャスミン 4滴
    効能:ウッディー系のちょっと色っぽい気分になる男性用香水。この香りを纏ってデートすると、女性がクラクラしてくれる?!(未実験・・・) ちなみにムスクはデンマークで仕入れてきたもの。

  • 夏向けコロン(帝塚山芳香研究会からの報告)
    メリッサ、ベルガモット、パチューリ、ラベンダー、ローズアブソリュート、模造カーネーション、ジャスミン、リンデン
    効能:夏の暑さを凌いで、苛立ち、不快感を抑え、心を落ち着かせる。

  • ルームコロン(帝塚山芳香研究会からの報告)
    ネロリ、ベルガモット、フランキンセンス、タンジェリン、ローズウッド
    効能:犬の匂いを消す


(40)オリジナルアロマ石鹸作りに挑戦

オリジナルのアロマ石けんを作りたくなった。私は特に敏感肌ということもないので、市販の石けんを使っても問題はないのだが、アロマ石けんとくれば、やっぱり自然派の純石けんでなければならないだろう。それに、最近「やっぱりニキビは洗顔だ!」と認識を改めたので、1日3回はよーく泡立てて洗顔するので、肌がつっぱったりしない石けんが欲しいと思っていたのである。

そこで、自然派石けんのモトというものを探していたのだが、ついに見つかった。「ソープヌードル」という変な名前のシロモノを扱っている会社を見つけたのだ。おばさんの話では、原料は天然のココナツオイル、人工添加物は入っていないそうだ。直径5ミリ、長さ1センチほどの円筒形になった石鹸のモト、これを水と一緒に煮込んで、そこに好みの精油を滴らして固める。簡単そうだ。

ソープヌードルの原料について
主原料はココナツオイルですが、石油系の界面活性剤は含まれていません。石けんを作る際に必ず必要となる水酸化ナトリウム(NaOH)は含まれていますが(これがないと石けんができない)、油分と水分を中和(けん化)させたあと、残留した水酸化ナトリウムは最終工程ですべて除去されているそうです。つまり、必要最小限の水酸化ナトリウムのみ使用しているというわけ。それから、ふつうの石けんには水分がすでに含まれていますが、ソープヌードルは水分をできるだけ除いた状態にして販売しているもの。水なら世界どこでも入手できるし、原価のわりに重い=送料がかかってしまうから、水分を除いた状態で提供しようってことなんでしょう。


さっそく試してみた。おばさんから作り方の概略だけ聞いてやってみたのだが、出来上がった石けんはなぜか泡立ちも悪い上、水に溶けやすく、あっという間になくなってしまった。こんな筈はない。なにかがイケナイに違いない。

そこで、おばさんにマニュアルをもらった。マニュアルによると、私のやり方はおおよそ合っていたのだが、最後の部分がイケなかった。「しばらく放置して乾燥させること」が大切なのだそうだ。なるほど、確かに2週間ほど放置してから使うと、市販の石けんにも劣らないほど泡立ちもよく、使い心地もいい。その上、とってもマイルドで肌がつっぱるなんてことは一切起こらない。汚れもよく落ちる。自分で加えたラベンダーとサンダルウッドの香りがほのかにする。見た目はイマイチ不格好なのが気になるが、これはキッチンにあったオーブン用の型を利用したんだから、仕方がない。かわいい型でも買ってくれば、これでバッチリ。これは気に入った!!

アロマ石けんの作り方
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  1. ステンレスかガラスかエナメルの鍋に、ソープヌードルを入れます。これに水を加えて中火で煮ます。時々木杓子でゆっくりかき混ぜます。
    水の量は、マニュアルによれば、340gの石鹸のもとに対して、水255mlとあるのですが、これでは完全に溶ける前に水が蒸発してしまい、適時水を加えていきました。火加減にもよるのでしょうが、私は合計で500mlくらいは加えていると思います。

  2. 30~60分で石鹸のもとが完全に溶けることになっています。といっても、完璧な液体ではなく、硬めのジェル状になります。これを66~71度まで荒熱をとったところへ、好みのエッセンシャルオイルを滴下し、よく混ぜます。

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  3. 型に入れて冷まします。型に油を塗っておくと型から取り出しやすくなります。取り出しにくい時は、一旦冷凍して、型の底から熱湯をかけると出てくるそうです。
    型から出したところで、好みの形に切ります(型がそもそも好みの形ならよいのですが)。この時点では柔らかいのでナイフなどで簡単に切れます。

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  4. そのまま風通しのよい乾燥した場所に放置して、乾燥させます。数週間は放置する必要があるそうですが、長いこと放置すればするほど、質のよい石鹸になるそうです。放置させないと、水っぽい石鹸になると書いてありますが、私の処女作はまったくこの通りでした。最低でも2週間は放置した方がいいみたい。

    泡立ちは悪くないですが、思いきり泡立てたい方は、果物なんかに使われるプラスティック製のネットに入れるととても泡立てやすくなります。




【使用継続 約1年後報告】
この手作り石鹸、使えば使うほどハマっています。顔洗ってもつっぱらないし、化粧落しにも石鹸のみ(二度洗い)。身体から髪の毛まで全部これで洗えます(髪にはやっぱりカスティリア石鹸が好きなんですけど)。特にニキビ対策には効果アリと見た。夫のニキビもこれで洗顔させるようになってから落ち着いてきたし。ついでに、浴槽掃除にも使えます(スポンジで洗うと湯垢が一発で落ちる)。

また、ウチの元シェアメイトからも「以前は、頭と皮膚に湿疹がひどくて、皮膚科に行ってたのですが、最近まったく平気みたいです。もう、普通の石鹸を使う気になれません」といったコメントが入ってきています。


ヴィヴィアンさんからの情報

あるソーパーさんから教えてもらった話と、私の経験から、ソープヌードルをもっと楽しむためのコツをご紹介します。

ソープヌードルを一晩水につけておいてから煮ると溶けやすいことを教えてもらいました。火にかけてから混ぜすぎないほうがいいようです。

いったん溶かしたソープヌードルをまとめて少しおき、やわらかい時点で細かく刻み、チャックつきポリ袋に入れもんで、オプションを加えてみました。オイルや蜂蜜などは熱を与えないほうがいいように思えますので。ポリ袋を分ければいろいろな種類のものが作れます。手でこねてもいいのでしょうが、べとべとするので。

また、ある程度煮込んで溶けた段階で少々濃く煮出したハーブティーを加えて色をつけても楽しいです、化学反応?のせいかハーブの色と違う色になっちゃいますけど、色もピグメントやカラーラントより植物性のほうが安心できます。

保湿にグリセリンを加えても良いみたいです。
日本は軟水なのでヤシ油だと泡立ちがすごくいいです。
コスメも石けんも肌に合ったものを作れるのは手作りの良さですね。


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